こんにちは。設計の川端です。今回は、窓の役割と、高さの決め方についてお話しさせていただきます。

窓の3つの役割
窓の大きさや数は、間取りを考えるうえで意外と悩ましいところだと思います。
大きな窓をたくさん設ければ明るくなりますが、そのぶん外からの視線や、夏の暑さ・冬の寒さへの備えも必要になります。
I.D.WORKSでは、窓には次の3つの役割があると考えています。
- 光を入れる
- 風を通す
- 風景を取り入れる
一つの窓がすべてを担う必要はありません。
その窓にどの役割を一番に担ってもらうかによって、適した位置や大きさが変わってきます。
光と風の窓の配置については、別の記事で詳しくお話ししています。
座った目線と窓の高さ
とくに風景を取り入れる窓では、その窓から何が見えるかがとても大切です。
リビングのソファやダイニングの椅子など、過ごす時間の長い場所では、座ったときの目線で窓の高さや寸法を決めています。
立った目線だけで決めた窓は、座ると空ばかりが見えたり、反対に隣の家の外壁が正面に来たりすることがあります。
同じ窓でも、目線の高さが変わるだけで、そこから見える景色は大きく変わります。
例えば、床に近い低い窓(地窓)は、庭の足元の緑や石を切り取り、落ち着いた明るさを室内に入れます。
座った目線の高さで横に長く開いた窓は、遠くの景色を一枚の絵のように見せてくれます。



窓の大きさと天井高のバランス
窓は大きいほど良い、というわけではありません。
部屋の広さや天井の高さとの釣り合いによって、同じ大きさの窓でも印象は変わります。
天井を低めに抑えた落ち着いた部屋では、窓も低い位置に横長に設けると、視線が自然と外へ向かいます。
窓と天井の高さの関係は、天井の高さの記事でもお話ししています。
見学会での窓の確かめ方
窓の高さや見え方は、図面ではなかなか伝わりません。
見学会では、立って見て回るだけでなく、ぜひ腰を下ろして、座った目線で見てみてください。
座ったときに何が見えるか、どこまで光が届くかで、その窓に込めた設計の意図が分かっていただけると思います。
「座った目線で空間を感じていただきたい」というのが、設計者として見学会でお伝えしたいことです。
見学会では、腰を下ろして、座った目線で窓からの眺めを確かめていただくことも可能です。