ばらばらだった願いが、真ん中の庭でひとつになった。
三世代と一匹の平屋。
落ち着ける居場所。母との暮らし。猫の遊び場。水害への備え。
ひとつずつ伝えた願いは、「中庭を囲む平屋」という、思ってもみなかったかたちになりました。
住まいのプロフィール
| お住まい | 平屋(ロの字型・中庭のある家) |
|---|---|
| ご家族 | ご夫婦+お子様(1歳)+お母様+猫 |
| お住まいになって | 2年(取材時) |
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STORY
思い描いていた暮らし
——家づくりを始めるとき、どんな暮らしをしたいと思っていましたか?
ご主人:家は落ち着く居場所、という思いが僕の中にありました。家にいて自然に会話が生まれたり、「いて落ち着くよね」と思えるような暮らし。もうひとつは、近所の人とのつながりです。自治会の清掃活動や、近所の方から野菜をもらったりするような関係に憧れがありました。
奥様:私は、母のことが心配だったので、一緒に住んで、みんな仲良く暮らしていければと。それと、猫を飼っているので、猫が少し外で遊べる小さな庭があったら嬉しいな、と思っていました。
——住まいの条件として、気になっていたことは?
奥様:この土地は私の実家があった場所で、昔、台風のときに浸水したことがあったんです。またそれが起こるのは嫌だったので、水に備えられる家にしたいと思っていました。
ご主人:僕たちは共働きで家事を分担するので、家事動線のいい家。それから、母との二世帯になるので、お互いのプライベートは確保したい、ということも考えていました。
伝えたのは、ひとつずつの「悩み」
——I.D.WORKSとの出会いは?
奥様:私の幼馴染が歩いてすぐのところに住んでいて、その子もI.D.WORKSさんで家を建てていたんです。相談したら「騙されたと思って一回行ってみて。嫌だったらやめたらいいから」と(笑)。行ってみたら、すぐ決まりました。一瞬でした。
——最初の相談は、どんな話をしたんですか?
ご主人:僕たちが最初に気にしていたのは金銭面でした。他のところでは、最初に「私たちの家づくりは素晴らしいですよ」という話をされることが多かったんです。でもI.D.WORKSさんは、どんな家をつくるのかという話よりも先に、金銭面の不安を取り除いてくれました。家づくりへの入り方が違ったのが、とても印象的でした。
——要望は、どう伝えましたか?
ご主人:自分たちの中に大きなイメージがあったわけではなくて、本当に個別に悩みを伝えていただけなんです。猫が楽しめる空間。母も僕たちも将来苦労しない家。水への備え。落ち着く居場所。それぞれ、ばらばらの願いとして。
奥様:母からの条件は「トイレだけは二つ欲しい」。それだけは、と(笑)。
かたちになっていく
——その「ばらばらの願い」が、どうまとまったんですか?
ご主人:僕の実家が二階建てだったので、水に備えるなら二階建て、と最初は思っていました。でも「せっかく敷地があるので平屋にしては」と提案していただいて。平屋でも段差をつけて高さを出せば備えられるということだったので、受け入れました。そして、まさか自分たちの家に中庭ができるとは思っていませんでした。猫の遊び場も、母とのほどよい距離も、落ち着く居場所も——ひとつずつ伝えた悩みが、「中庭のある平屋」という提案でうまく連動して解決していったんです。
奥様:毎回、「私たち、こんないい家に住んでいいんですか?」と思うような提案をしてくださるので、嫌なところがないという感じで決まっていきました。アイデアのすごさに毎回圧倒されていました。
ご主人:外壁に焼杉を使うという話もあって、打ち合わせに行くたびに、今度はどんな提案があるのかなとワクワクしていました。
——不安はありませんでしたか?
ご主人:ありました。実家のような一般的な家とは違って、デザイン性が高くて中庭もある家なので、本当に自分たちが住めるのかな、落ち着きがあるのだろうか、という不安は少しありました。——でも住んでみたら、その不安はすぐになくなるくらい、落ち着いた家でした。テレビボードがベンチにもなっていて、人がたくさん来たときのことまで考えてつくられているんだな、という発見もあって。
奥様:あの段差にも、子どもがちょこんと座っているんです。教えなくても、自然に。
暮らしを、使いこなす
——いま、中庭はどんな場所になっていますか?
奥様:育休中で家にいる時間が長いんですが、夜に子どもが寝ないときも、中庭が見えるので、抱っこしてトントンしながら眺めていると気が紛れます。新生児の頃は、一歩出れば外気浴ができて、ちょうどよかった。今は子どもが葉っぱをつまんで遊ぶのがブームで、「あっちの木を触らせろ」と指示されています(笑)。
ご主人:猫は中庭を走り回っていますし、つくった料理を中庭で食べたりもします。うどんとか(笑)。寒い中で飲むコーヒーもいいですし、星がきれいなので、寝転がって星を見ることもあります。夜はライトアップができて、自分の家なのに写真を撮ってしまいます。
——ご家族それぞれの「居場所」はできましたか?
ご主人:将来の子ども部屋を、今は書斎のように使っています。そこから見える中庭の景色が、この家でいちばん好きなところです。二世帯といっても、食事もお風呂も一緒で、トイレだけ二つ。みんなそれぞれ好きなことをして、お互い干渉しないのが僕たちのルールです。母は勝手口から畑に出て、野菜をつくって。妻の体調が悪いときには食事をつくってくれることもあります。
奥様:夜、子どもを寝かしつけてソファに座っていると、母が出てきたり、子どもが起きてきたり、それが全部見えるのが幸せですね。「みんな生きているな」と思います。庭も畑もあるので、採れたものやいただいたもので料理をして、みんなで健康に気を使うようになりました。健康になる家です(笑)。
——思い描いていた「近所とのつながり」は?
ご主人:実現しています。近所の方がお孫さんを連れて通りかかって一緒に雑談したり、「今WBCやっているよ」と言われて、近所のおじちゃんと一緒に観戦したこともありました(笑)。落ち葉拾いも、母と一緒にやっていると意外と楽しくて。この家に来て気づいたことです。
——これからの楽しみは?
奥様:今年こそバーベキューをやりたいです。プールも出して。
ご主人:僕の実家では、ご飯を食べたらそれぞれの部屋にこもるのが当たり前でした。でもこの家では、同じ空間にいながら、それぞれ別々のことができる。子どもが大きくなったとき、僕はここで本を読んで、誰かは動画を見て、子どもは勉強して——そんな居場所になればいいなと思っています。
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