こんにちは。設計の川端です。今回は、家の外観と屋根の関係についてお話しさせていただきます。
外観と屋根の関係
家の外観を考えるとき、外壁の色や素材、窓の形に目が向きやすいと思います。もちろんどれも大切ですが、設計の中で特に気をつけているのは屋根です。
屋根は、ふだん地上から全体を見ることができません。真上からの姿は、ドローンで撮影して初めて分かるほどです。それでも、空から見て屋根が整っているかどうかで、道路から見たときの外観の印象は大きく変わります。

目立たない部分だからこそ手を抜かない、というのが設計の考え方です。「屋根を整えるのは、実はすごく大事なこと」です。
屋根の形と道路からの見え方
屋根の形が整理されていると、道路から見たときに建物の輪郭がすっきりと見えます。反対に、屋根の向きや高さがばらばらに重なっていると、壁や窓をいくら整えても、外観全体が落ち着かない印象になりがちです。
また、外観の印象は屋根の形だけでなく、周りの家並みや道路との距離によっても変わります。そのため屋根の形は、敷地ごとに道路からどう見えるかまで含めて考えるようにしています。



窓とアプローチの計画
屋根の次に大切にしているのが、窓とアプローチです。
窓は、大きさや高さ、並び方を整えるだけでも外観の印象が変わります。窓は室内の明るさや風、景色のために設けるものですが、外から見たときの並びも同時に考えています。
アプローチは、道路から玄関までの道のりです。ある住まいでは、緑のトンネルをくぐって玄関に入っていくことをイメージして計画しました。道路と玄関のあいだに植栽を挟むことで、家の表情がやわらかくなり、外からの視線もやわらげることができます。

室内から決める外壁の色
外壁の色は、外観だけを見て決めるものと思われがちです。I.D.WORKSでは、室内の素材や色を先に考え、その延長として外壁の色を決めることがあります。
内と外の境界をあいまいにし、室内から庭、外へと素材の印象がつながるようにするためです。外観だけで色を選ぶよりも、室内から見た景色と外から見た家の表情に、ちぐはぐさが出にくくなると考えています。

外観の印象は、屋根・窓・アプローチ・外壁の色が重なって決まります。その中で最初に整えたいのが屋根です。
屋根の形が街並みにどう映るかは、施工事例の外観写真でもご覧いただけます。