この家の“ID” ―
望んだ暮らし
長く東京で暮らしてきたご夫婦。ご主人のリタイアが決まったとき、ちょうどコロナ禍が重なりました。「もう東京にいなくてもいいよね」。どうせ新しい場所に住むなら、庭仕事が思いきりできるところがいい——奥様のその思いが、この家の出発点でした。
奥様が土いじりに魅せられたのは、ご主人の転勤で暮らしたシアトルでのこと。ガーデニングが生活の一部になっている街の風景に触れて、すっかりはまったといいます。ただ、東京の住まいでできるのは植木鉢中心のコンテナガーデンまで。一度は諦めかけたバラを、もう一度咲かせるきっかけをくれたのが、山口の園芸店「グリームズガーデン」でした。園芸店を通じて山口に友人ができ、東京にいながら山口の暮らしが見えてくる。「山口ってあり?」と聞くと、ご主人は「わしはゴルフができればどこでもいい」。移住先は、山口に決まりました。
土地探しはコロナ禍のため、東京からのリモートで。バラ仲間の助言を頼りに候補を絞り、I.D.WORKSのことは、少し前にリノベーションをした友人から知りました。ホームページを見た奥様の第一印象は「あ、私、好きかも」。設計への要望は、驚くほどシンプルでした。中庭が欲しい。床暖房と薪ストーブ。庭もインテリアの一部として、家と庭を分けて考えたくない——そして、家のイメージはただ一言、「シンプルモダン」。
この空間の、見えない設計
設計のポイント
design_ 川端(仮)
庭を中心にした、回廊型の平屋
中庭が欲しい。庭もインテリアの一部として、家と庭を分けて考えたくない——ご要望の核に、中庭を囲む回廊型の平屋で応えました。どこへ行くにも、くるっと回れば行ける動線。段差もほとんどなく、ふたりの暮らしの規模にちょうどよい大きさに納めています。
三案を重ねて、たどり着いた平屋
家のイメージの手がかりは、「シンプルモダン」のひとことでした。コロナ禍で東京と山口を頻繁に行き来できないなか、打ち合わせはオンライン中心・最小限の回数で、図面は3案を重ねました。2案目で決まりかけた計画に、設計担当からもう一案の提案を申し出て描き直し、最初の2階建て案から、いまの平屋にたどり着いています。
あえて完成させない外構
移住の目的そのものが、庭。だから庭は、あえて完成させずにお引渡ししました。植栽は最小限に、地面には余白を残す——家が「完成品」で終わらず、暮らしとともに育っていくための余白です。その余白をおふたりは庭師とともに少しずつ埋め、引渡しから5年、いまでは「レイニーの壁」と呼ばれるバラの風景が広がっています。
暮らしの風景
住んでみて ― お客様の声
暮らし始めて5年。おふたりに、いまの暮らしを伺いました。
この家での暮らしはほぼ「明るい農村」です。朝は日の出とともに外に出て、まず庭をぐるっと見ます。夕方は散歩に行って、一日いろいろな庭仕事をして、暗くなったら休む。そんな、ずっと思い描いてきた暮らしです。
― 奥様「なぜこうするのか」という問いにしっかり向き合って答えてくれたので、細かい疑問もしっかり理解できて納得して進めることができました。
― ご主人このお住まいには、暮らしぶりを詳しく伺ったインタビューがあります。
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「まだ何も決まっていない」という段階からのご相談も歓迎です。
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営業時間 9:00~18:00 | 水曜日・祝日定休
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