こんにちは。設計の川端です。今回は、中庭を広く見せる設計についてお話しさせていただきます。
内と外の境界の曖昧さ
敷地が広くないので中庭は難しいのでは、と思われている方は多いと思います。
実際には、中庭の広さの感じ方は、面積だけでなく室内とのつながり方で大きく変わります。
窓の外に室内とは違う素材の壁が見えると、そこで空間が区切られて見えます。
反対に、室内の壁と中庭の壁が同じ素材で続いていると、内と外の境界が曖昧になり、部屋が庭の先まで続いているように感じられます。
以前公開していたモデルハウス(光風理)でも、コンパクトな間取りの中で、室内の壁と庭の壁を同じ素材にして壁を連続させています。

壁の連続と段差の処理
中庭のある家を設計するときに、まず気をつけているのは壁の段差をなくすことです。
窓の前後で壁の面がずれていると、目線がそこで止まり、内と外が別々の場所に見えてしまうと考えています。
室内の壁と中庭の壁の面をそろえ、窓をはさんでも一枚の壁が続いているように見せることで、内と外に一体感が生まれます。

素材のそろえ方
壁だけでなく、床や天井の素材を内外でそろえることも、広さの感じ方に効いてきます。
室内の床と中庭のテラスの素材や色味を近づけたり、天井の仕上げを軒下まで延ばしたりすることもあります。そうすると、視線が自然と外へ抜けていきます。
内と外の境界を曖昧にすることは、I.D.WORKSが設計で大切にしている考え方の一つです。
外壁の色を、室内の色から決めていくこともあります。

同じ素材が内外でつながる感覚は、見学会で体感いただけます。
ぜひ、面積以上に広く感じられる体験をしてみてください。