■お歳暮にいただいた活き車海老とさつまいも
12月になりました。
日ごろお世話になっている方々へ、1年の締めくくりのご挨拶としてお歳暮を贈ったり戴いたりする季節です。
この時期の事務所は、お菓子や飲み物などさまざまなセレクトで届けられるお歳暮を皆で楽しみながら有難くいただいています。
いつもありがとうございます。
そんななか長くお付き合いをさせていただいている業者さんから届いたのが、秋穂にある旭水産さんの活き車海老!
説明書きを読むと「生ものですので、なるべく届いた日にお召し上がりください」という文字が。
これはさっそくID食堂をOPENしなきゃねと開店準備に取りかかりました。
今回は業者さんの畑から収穫したばかりのさつまいもも使って、いつもより贅沢な定食に挑戦です!
・今日の献立・
◇さつまいもごはん
◇活車海老のお味噌汁
◇活車海老の塩焼き
◇白菜のごまポン酢和え
■活き車海老との格闘…!
届いた箱をあけると、いっぱいに詰められたおが屑。
どうやらこの中に車海老がいるようです。…ごくり。
そーっとおが屑を探ってみると、いました!車海老!
びちびちっとして活きが良いというより、かなりの暴れようです。
(海老の生命力を甘くみていたことにより、キッチンは一時おが屑まみれに…)
生きている車海老をお目にかかる機会があまりないので興味津々ですが、ゴソゴソッと動くと思わずびくっとしてしまいます。
「氷水に入れますと静かになります」という説明を信じて覚悟を決め、1匹ずつ慎重に探り当てていきました。
海老についたおが屑を洗い流して、氷で冷やしたお水の中へ。
しばらくすると大人しくなってくれました。ほっとひと安心。
活き車海老の下準備が整ったところで、調理開始です!
■キッチンに立ち込める美味しい匂い
まずはさつまいもご飯の仕込みから。
皮のかたいところは削いで、サイコロ状に切っていきます。
研いだお米と一緒に炊飯器へ。
お酒も入れてスイッチオン。
山盛りだけど、上手に炊き上がるかな?
お次はお待ちかねのメインディッシュ。
活き車海老をグリルで焼いていきます。
実はこの時点でもまだ生きている車海老たち。
ごめんねの気持ちを抱きつつ並べます。
頃合いを見ながら、ひっくり返してベストな焼き上がりを探ります。
なんてそそる色なんでしょう。
そしてとっても幸せな匂い…。
焼き上がったら岩塩をぱらりと散らせば出来上がり。
食べやすいよう殻を剥いて、お頭はお味噌汁用に分けておきます。
最後はお味噌汁作り。
大根は銀杏切りにします。
まるまるの白菜は大きめに切って、残り1/4は短冊切り程度の大きさに。
葉がぎゅっと詰まって瑞々しく、断面の造形が惚れ惚れする美しさです。
具材のカットが完了したところで、たっぷりのお水を沸騰させたお鍋に、大根、白菜の芯、えのきの順に入れて煮ていきます。
もちろん車海老のお頭も。
海老の味噌と旨みをたっぷり溶かしていきます。
たちまち香りに奥行きが生まれましたよ。
お味噌は防府市にある光浦醸造さんの「光うらの麦みそ」。
麹の香りが豊かでまろやかな風味になります。
味付けは基本的にお味噌と海老とお野菜の旨味のみ。
調える程度にお塩をふりましたがこれだけで絶品に仕上がりました。
副菜には白菜のごまポン酢和えを。
短冊状にした白菜に塩を揉み、10~15分ほどおいて水気を切ります。
ポン酢とごま油、白ごまをふって和えたら完成です。
くたくたになった白菜にごま油とポン酢のコク×さっぱりがクセになります。
塩焼きはプリっとした歯ごたえが段違い!
甘くて旨味がふわっと広がって、お酒が欲しくなってしまいました。
お味噌汁も海老のコクがグーっと染みる味わい。
昼食用としては余ってしまうくらい作ったけれど、おかわりもあり、現場から帰ってきた工務スタッフにも食べてもらえて夕方頃には空っぽになるほど大人気でした。
そしてホクホクに炊き上がったさつまいもごはん。
ほんのり甘くて口の中でほろっと崩れる食感がたまりませんでした。
もちろんこちらもおむすびにして、スタッフのおやつになりましたよ。
ありがたいいただきもののおかげで、贅沢なお昼ご飯となった今回の社食堂。
12月の忙しさに拍車がかかりつつある事務所ですが、ふと立ち止まってひと息つけたような気がします。
お腹も心も満たせたおかげで、年末に向けてえいやっと頑張れそうです。