暮らしのハレとケ。
お家の床の間のように
それぞれの”特別”を見いだすヒントになりますように。

暮らしの空想日記 life.1 – concept house [ trunk ] –

2022.07.26 住まいインテリア

I.D.Worksの家づくりは、お施主様それぞれの暮らしを細やかに描くことからはじまります。
家族構成に職業、それぞれの趣味はもちろん、食事風景や日々の会話、家族の未来まで話すことも。
そんなふうに構築した世界観を設計・施工・スタイリングとしてご提案しています。

連載「暮らしの空想日記」は、IDのスタイリングチームがイメージした〈架空の家族〉による日々をお届けするシリーズです。
どのような人がどんなものに囲まれて、どんなふうに住んでいるのでしょう。

未来の暮らしを覗く気分で楽しんでみてください。

—————————————————————

life.1 – concept house [ trunk ] –

—————————————————————

2022年7月2日(土)

落ち着いていて、生活しやすく便利。
そんなエリアを探しているときに見つけた山口市阿知須というところ。職場がある宇部にも候補物件があるなかで何度か足を運ぶうちにしっくりきたのがこの家でした。
concept houseという名前は聞きなれないけれど、機能性とデザインそのどちらもが叶えられている [ trunk ] は、今のところ僕ら家族にぴったりフィットしています。

InstagramやYouTubeには憧れる暮らしの人がたくさんいる。
つい真似してしまう頃もあったけれど、ほどよくお手本にしてきたここ数年は、ちゃんと自分の好きを深められている気がしています。なんとなくだけど、“我が家らしい、我が家なりの居心地よさ”が実感になっていると思う。

引っ越しから半年が経って、空間とモノが馴染んできたようでとても嬉しいです。

2022年7月3日(日)

朝はひとりで食べることが多いから手早くシリアル派。最近は市販のグラノーラもバリエーションが多くて選ぶのも楽しいです。
ファイヤーキングのお皿とマグが僕の定番なんだけど、ミルクガラスの飽きのこない色と形が好みです。

椅子に座った眺めも好きだけど、このキッチンからの景色も良くて。
最近新しく仲間入りしたのはタカノカツラさんの作品がファブリックになったFAVORRICのクッション。
僕はやっぱり蛍光や原色のカラフルな感じが好きなんだなと思う。

2022年7月3日(日)

引っ越しに合わせてダイニングセットをGalvanitasに新調しました。
カラーリングが多くて迷ったし、他の工業系プロダクトとも比較したけど、最終的には心が惹かれる方を選びました。普段は比較的コスパ重視だけど、永く使っていくものだから数万円の予算オーバーは目をつむることに。

とはいえ後悔はしてません。
実用的なのに360度どこから見てもデザインが良いし、trunkの部屋にもなじんでるし。製品としての完成度が非常に良いと思います。

ベンチタイプの椅子は造作らしく、動かせるから子どもの成長に合わせて模様替えするつもり。椅子ひとつを変えるだけでもずいぶん印象が変わりそうだな～今からいろんな椅子を見ておこうっと。

2022年7月４日(月)

僕がはじめて高断熱・高気密の家に興味を持ったのは、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さんの存在でした。雑誌やSNSで知ったのが5年くらい前だった気がする。
住宅性能の高さに比例してランニングコストが安くなるというのは聞くけれど、省エネ、環境、防災、エネルギーの観点だけじゃなくて、どんなふうに暮らしが「快適に」なるのか、質が変わるのかを知るきっかけになりました。

2022年7月6日(水)

高断熱・高気密の家は、簡単に言うと「冬は寒くなく夏は涼しく過ごせる」。
カーペットや室内着、家電などの防寒・防暑対策がさほど必要なくなったので、購入の手間やシーズン毎の支出が減りそうです。
持ちものも少なくなったので、収納もごちゃつかず常にすっきりしているのも嬉しい！身軽だ！

2022年7月9日(土)

一週間を乗り切って、大きな仕事もひと区切り。昨夜は取引先の人と「ご自愛しましょう」と労い合った。
疲れ果てた土曜日はスノーピークのローチェアショートに身体を預けてぼんやりするのが一番かもしれない。おすすめです。

2022年7月9日(土)

家のなかで2番目に好きな場所。trunkのコンセプトがよく現れてると思う。
洗面台に立つといつも、僕たちが本当に欲しいものってなんだったっけ？と立ち返れる気がする。

2022年7月10日(日)

秋穂の海が近くなったし、珍しくアウトドアしてみようかと始めたSUP。
家族で僕だけが大ハマりして気づけばHALA Gearのボードとパドルをぽちってました。
届いた時は置き場所に困ったけれど、すぐに良い場所をひらめいて大満足。ロフト感覚で天井を使っています。

2022年7月12日(火)

住宅性能を調べ始めたころ、UA値は計算上の数字で、C値は実際の建物を測定した数値と聞いた。計算上も大事かもしれないけど、C値には施工の精度の高さが現れていると思う。
「快適な我が家」も住宅選びの条件だったから、trunkがC値を公表しているのを知って信頼がおける数字かもと感じました。

冬の終わりから住んでるけど、どの部屋も温度が均一で湿度も一定。血行も良い気がするし、妻は乾燥が少なくなったと喜んでる。
健康にも良いということは、長い目でみると医療費も削減できるのかもしれない。

2022年7月13日(水)

塩津植物研究所さんのWSに参加して以来、職場の先輩と一緒に盆栽を楽しんでいます。それに塩津さんにいろいろ教えてもらえているからか探求がとても楽しい。
こぢんまりした姿に大きな世界（いや、宇宙か？）が宿る奥深さにずぶずぶと沼です。
お世話は基本、ウッドデッキの窓際と庭。庇があるから陽当たりの加減もしやすくて良いです。

これはハマボウといって、丸い葉っぱ、きのこのように群生する佇まいが可愛くてひと際愛着が湧いてます。うつわは手作りに挑戦してみました。

2022年7月14日(木)

コロナで出かけることが減った数年前から、近所の花屋さんでお花を買うことが習慣のひとつになりました。
有機的な命がひとつあるだけでも、ピンと張りがちな気持ちがふと緩む。trunkは無機質さがある家だから余計に、、！

フラワーベースはKIGIの個展WORK & FREEを訪れたとき、ミュージアムショップで購入したD-BROSのプロダクトです。展示にたくさん使われていて、自宅にも持ち帰りたくなったのでした。あの日は運良く渡邉さんにお会いできて感無量だった！

2022年7月16日(土)

僕ら夫婦が影響を受け続けている絵を家に。
横山裕一さんは漫画ももちろん好きなんだけど、色遣いも大好きでこのハンカチを額装しています。いつかちゃんと原画やリソグラフを飾りたいな。

2枚目の絵画は友人が新居祝いに描いてくれました。
彼女が感じている世界は僕にとってすごく新鮮。心や感情も色づけているんじゃないかと思う。

よく目にする位置に置いてみたけど、何度見ても「やっぱりいいな」と思えるアートが暮らしにあるのは嬉しいです。

2022年7月16日(土)

賃貸暮らし時代は共有置き場に保管していたGios。念願の「玄関土間にクロスバイク」が叶いました。
今のところ阿知須での行動範囲は駅周辺5-10キロ圏内なのだけど、気になってる鮮魚店や焼き鳥屋、まだまだ知らないお店もあるから、秋になったらたくさんでかけたい。

阿知須の駅前周辺は海が近いからか、街中を走ってるとたまに磯の香りがするので好きです。

2022年7月17日(日)

キッチンは造作でデザインされたものらしい。
この白っぽい無垢、見た目にもさらさら感が伝わってくるし、実際の肌さわりも好きな感じ。すごく気に入ってます。
たぶん経年変化で年々色は濃くなっていくのだろうけど、それも楽しもう。1年に1回記録写真をつけるのもおもしろいかも。

当番制にしてる料理担当日が少し楽しみになったのが自分でも意外な変化です。

2022年7月18日(月・祝)

コレクションみたいになってるシューズクローク。僕も妻も基本スニーカーだからこうなっちゃったんだけど、半個室みたいな感じの造りだから手入れや保管は助かってます。
手前のテレビボードはベンチにもなるから便利でよく腰かけてるかも。…しかしこう並べてみると黒とグレーの靴が多いなあ。秋服の差し色に派手なのを探さなくちゃ。

2022年7月20日(水)

フィルムカメラとソリド壁の相性がよくて、ここに置くのが自然と定位置に。
サクサク撮れてスマホの自動送信ができるデジタルのほうがスマートだし…って思ってたけど、このフィルムは小さくて軽くて持ち運びがとても楽！
COSINAと言えばフォクトレンダーでしょと言われそうだけど、いまの僕にはこのくらいのライト感が合ってると思います。

数年前までは背伸びするような買い物が多かったけど、随分素直に今の自分に合うものを選べるようになった気がするぞ。
これからも自分らしい、我が家らしいものを見つけていきながら“僕らの快適な暮らし”を育てていけたらな。