〇二十四節気の二十三番目【小寒】
冬至から数えて15日頃、今年は1月6日が小寒(しょうかん)にあたる日。
6日以降は、新年の挨拶が寒中見舞いに変わりますのでご注意下さいね。
そしてこの小寒に入ることを”寒の入り(かんのいり)”と言い、この日から本格的な冬の寒さが訪れるとされています。
また、春の節分までの約30日間は”寒の内(かんのうち)”と呼ばれ、1年で最も寒さが厳しい、冬本番の時期になっていきます。
そのためこの時期に作り始めたものは腐りにくいとされ、味噌や醤油、酒などを仕込むのに適した時期とされています。
諸説ありますが、1月を指す「睦月(むつき)」には、新年を迎え、親族や知人が仲睦まじく集う月であることから、そのように言われるようになったそうです。
人々が集い、新しい年を祝う1月。
小寒は仕事始めを迎える時期でもありますから、親しい人との時間を大切にしながら、体調もしっかり整えておきたいですね。
■からだを労わる朝食を
三が日を過ぎ、年末から続くごちそうで胃もへとへとになってきた頃。
7日の日には七草を入れたお粥をいただきませんか。(できれば朝食に頂けると◎です)
お粥の具材は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの”春の七草”と呼ばれる野草。
自然から新しい生命力を得て、「今年も家族みんなが元気で暮らせますように」という無病息災・長寿への願いが込められています。
また、青菜が少ないこの時期に不足しがちなビタミンなどの栄養素を摂り入れる役割も。
ほっこり優しい味わいのお粥で滋養をつけ、1年のスタートを切りたいですね。
■お正月の終わりを円満に迎える鏡開き
11日にはお供えしていた鏡餅をおろし、鏡開きを行います。
年明けにお迎えした歳神様の居場所になっている鏡餅にはその魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることで力を授かることになるそうです。
お雑煮やおしるこにして、家庭の円満と繁栄を願いながら頂きましょう。
大小2つのおもちを重ねているのは、月(陰)と日(陽)を表していて、福徳が重なって縁起がいい、めでたく年を重ねるという意味が込められています。
また鏡開きの“開き”には、切るという言葉ではなく、前向きで縁起の良い言葉に代えられています。
包丁などで餅を切るのは切腹を連想し、縁起のよくない行為のため、木槌で叩いたりなどして割るのが良いいとされています。
こうして歳神様に捧げていたお餅を下げ、形を崩す鏡開きにより、お正月がお終いとなります。