川のせせらぎと、光の回廊。季節を「渡る」テラスのある平屋。
川の土手に広がる、ひらけた風景を暮らしの背景として迎え入れた平屋の住まいです。
敷地の中央に据えた中庭を囲むように「コの字型」の構成をとり、川を渡る風や移ろう光を住まいの奥深くまで浸透させるよう計画しました。
この家の象徴ともいえる深い軒下のウッドデッキは、家族が集う屋外のリビングであると同時に、各居室を緩やかに繋ぐ「渡り廊下」としての役割も担っています。
部屋から部屋へと移動するたび、一度外の空気に触れ、ふと季節の香りに気づかされる。
そんな「渡る」という所作そのものが、忙しない日常に心地よい余白とリズムを与えてくれます。
内と外の境界が曖昧に溶け合い、視線の先には常に揺れる庭木と、その向こう側に広がる水面の煌めきがある。
自然の呼吸に寄り添い、家族の気配をどこにいても感じられる、静かで豊かな時間が流れる住まいが完成しました。







