本日2月6日(木曜日)、I.D.Worksのウェブサイトがリニューアルしました。
今までのウェブサイトをベースに細部までこだわってつくりこみ、なかなか手がつけられなかったインスペクションや空間デザイン、不動産についても新しい情報でご覧いただけるようになりました。
これまで以上に見やすく、心地よく滞在していただけるサイトになったのではないかなと感じています。
時間が差し迫る中でも、私たちの想いを丁寧に掬いあげてデザイン・設計に落とし込み、的確に整理し表現して下さったの制作スタッフの皆さんにはだただ感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。
そして先輩スタッフから引き継いで、更新を重ねてきた今までのウェブサイト。
不慣れな要望も臆さず受け止めてくれた懐の深さにいつも助けられていました。
刷新した場所でも、変わらずこつこつお伝えしていけたらと思っています。
少し個人的なお話になりますが、今回のリニューアルでものづくりを魅力的に思う気持ちが強くなりました。
チームでなにかをつくるとき、まず行うのはコンセプトやイメージの共有だと思いますが、感じることや頭の中で描いたことを人に伝えて、同じ感覚で共有するというのはそう簡単ではありません。
ぼんやりと描く“なにか”に言葉を添えて、ああでもないこうでもないと、その輪郭を確認しあう地道な作業が鍵だったように思います。
それでも多くの人の手やアイデアが集まってひとつのものが作り上げられる過程は、やっぱり面白くてとても楽しいと感じました。
多様な意見を経たからこそ、誰も想像していなかったものが生まれ、何よりたくさんの人に届くポテンシャルを秘めています。
大げさかもしれませんが、そう思える力を感じる経験になりました。
この感覚は、家づくりにおいても似たところがあるように思います。
お施主様をはじめ、設計士、現場監督、コーディネーター、ライフスタイルデザイナー、不動産スタッフ。職人さん、各専門の業者さん、検査機関や行政の方も。
1つの家や空間に対して、何十人もの人たちが駅伝チームのように力を合わせてつくっていきます。
良いものを作りたいという想いは同じでも、関わる人の数だけ多様な意見や価値観があり、気持ちのいいコミュニケーションだけでは進まない時もあるかと思います。
私たち自身、反省し解決しなければならないこと、もっと深く取り組みたいことなど課題はまだあります。
お施主様がご納得、ご満足いただけることを大切に、皆が笑顔になるご提案と素直な心をいつも胸に留めていたいです。
また、年末のブログに「循環する人のやさしさにもっと寄り添うことができたら」と記しました。
それは相手を知りたいと思う交換日記のような対話であったり、すこしの心遣いに気づいて自らも差し出せる感覚かしらと解釈して選んだ言葉です。
それぞれの立場からお互いに補いあいながら、力をあわせて辿り着く景色。
たくさんの人の想いがこめられた家と空間は、誰に対しても心地よくひらけた場になると、そんなふうにも感じています。
最後に。この1月をもって、工務スタッフの一柳と末益がI.D.Worksを旅立ちました。
快活でユーモアがあって、仕事になるとどっしり冷静に判断できる一柳。
気配り目配り心配りが完璧で、やさしさと誠実さにあふれる末益。
仕事への姿勢やノウハウ、感性、他者への思い遣りも。
本当にたくさんのことを教えてくれた大切なスタッフです。
仕事納めの年末には、ありあまるほどの感謝と笑顔でお見送りしました。
本当にさみしいけれど、悲しくはないというのが正直な気持ちです。
生きた組織として、時々の状況や人の気持ちが変わっていくのは良くも悪くも避けられないなと感じますが、I.D.Worksの土台となる時期をともに過ごせたからこそ、ふたりが決めたこの先の歩みを心から嬉しく感じていて、これからも応援し続けたいです。
私たちのことも、いろんな出来事があるなかでぶつかってしまったり立ち止まりそうになっても、手を取り合って進んできた今を祝福したいと思っています。
2月がはじまり、I.D.Worksの体制は新しい形で歩みはじめています。
日頃から応援してくださっている皆様、この新しいウェブサイトを通して「はじめまして」になるお客様や関係業者様への感謝を忘れず、心を注いでいく所存です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。