二十四節気の清明の日(4月4日)を迎えましたね。
この期間はすべてのものが生き生きと清らかになるころを指すそうです。
街や自然の生き物たちが、自らの命をのびのびと主張する姿に元気をもらえる季節。
数か月前まではこの日を心待ちにしていましたが、今はいつもの暮らしに戻れることを祈るばかりです。
楽しみにしていたイベントや約束事も、延期や取りやめというお話をあちこちで耳にします。
お客様をはじめ、業者会I.D.Oの皆様、弊社を支えて下さる関係者の皆様のためにできることとは。
身近なひとたちと助け合い、思い遣りある判断で動いていく重要性を改めて共有しています。
そして世界各国、国内の感染拡大に関するニュースや情報にふれるたび、胸を痛めると同時に危機感を強めています。
私たちなりに知識を増やしていますが、日々変わってきている状況を考慮し、弊社では以下の事項を追加対応とさせていただくことになりました。
(news お知らせ 2020.03.06「新型コロナウイルス感染症 拡大予防の対策について」詳細はこちらへ)
○新しく追加させていただく事項
【お客様】
- ・来客時には手指のアルコール消毒とマスク着用のご協力をお願いいたします。
- ・お打ち合わせは1つの空間に対して1組までとさせていただきます。同時刻に重複しないよう調整いたします。
【スタッフ】
- ・ドアノブや窓の取っ手といった共有部分に対し、定期的なアルコール消毒を行います。
- ・接客時はマスク着用にて対応させていただきます。
- ・お打ち合わせの前後にて、室内の換気と除菌掃除を行います。
県内と近隣県での感染者数がここ数日でぐっと増え、街全体の危機意識も高まりつつあるように感じていますし、都心の状況を見ていると、一時的な期間での収束は望めなさそうだという理解も充分深まってきています。
弊社では3月から、社内での対応策や出張・イベントなどの業務について配慮と自粛に努めてきました。
今なお断続的に続く流通の混乱も、たくさんの方々の協力を得ながら一定を保って手配することができています。
ですが今後は国や自治体からの要請・指示が広がりをみせたり、今までのようにはいかなくなることもあるかと思います。
その時に備えるため、在宅ワークや接客のかたちを変えるなど、お客様とスタッフ、関係業者様の安全確保を意識した手段と方法を整えています。
気持ちがふさぎがちになる情報が多い中で、私たちはどう伝えようかと迷いながらも、なるべく“ふだん通り”を心がけていました。
家づくりを楽しむこと、日々の暮らしをゆたかに感じること。
これからは制限がかかってしまう状況を避けられないかもしれませんが、そのなかでの最善を尽くして伝えることを続けたいです。
終わりの見えない不安に疲れてしまうと「新型ウイルスさえなければ……」とつい頭をよぎりそうになります。
ですがそんな時こそ、もう一度見つめ直したいのは【待つ】という視点と、日々のちいさな幸せを絶えず楽しむ姿勢なのではないかなとも感じています。
大切な人だから、うつしてしまわないように気を配る。
お出かけや会うことは控えて、落ち着く日が来るのをじっと待つ。
その分、会えた時には何をしようか、どんなことを話そうかと一緒にわくわくしたり、その日までになにか自分ができることはあるかな?と考えてみたりして。
酵母を寝かせる、成熟させるという言葉があるように、日本人が慣れ親しむ発酵食は時間をかけて美味しくさせることに魅力を見出した文化です。
今の時間を、今日が明日へと地続きになっている感覚をもちながら、これからの楽しみとして愛でられたらとそんな風に思います。
暮らしの移り変わりを見つけたときには、うれしく感じる、癒されるといった“瞬間の幸せ”を、普段より深く味わいながら穏やかにいたいです。
みんながこの先の暮らしを安心した気持ちで迎えられるように。
お互いを想う気持ちはきっと、その結びつきを強くしてくれると信じています。
私たちにとって、家や暮らしはどのような存在であって欲しいのだろう。
安心する。癒される。楽しい。落ち着く。元気になる。
夢中になれる。集中できる。一緒の時間をすごせる。
おはよう、いただきます、いってらっしゃい、おかえりなさい、おやすみなさい。
そんな当たり前の挨拶を交わす時間も。
「いつもを支える暮らし」のあり方について、改めて考える機会にしたいと思います。