10月になりました。
通勤で目にする田んぼの稲がさっぱり刈り取られていたり、冷え込みが強くなった朝晩の空気に秋の気配を感じています。
二十四節気の寒露を迎えた今日を境に、また一層秋が深まっていくのでしょうね。
9月の終わりに、新社屋計画のお知らせと着工前イベントのご案内をさせていただきました。(news 2020年9月28日 「I.D.Works新社屋着工前イベント「 ことわざ 」開催のお知らせ」)
さっそく反応やお声がけをいただきうれしい限りです。ありがとうございます。
今は11月3日の新社屋着工前イベント「ことわざ “ことのはじまりはここから”」に向けて準備を進めているところで、お打ち合わせや資料制作、確認作業を重ねています。
先日は宮司さんにお越しいただき、ご祈祷とお祓いを執り行っていただきました。
家屋の守り神様へ、これまで見守って下さったことへの感謝とこれから工事に入らせていただくことへのご報告、そして工事が無事に終わることを願いました。
また敷地内にある井戸では、お水の神様にも感謝とご報告の祝詞を奏上していただきました。
ご祈祷とお祓いから数日後には、新社屋着工前イベントにむけて敷地に残っている道具の選定や立ち入りができる空間の確認を行いました。
当日ご来場下さる皆様には着工前の建物と敷地の空気感を感じていただけたらという思いがあるので、作為的な変化は避け、整える程度の会場づくりを意識しています。
新社屋の敷地を訪れていつも印象に残ることのひとつは、光と影の存在。
ここは光が降りそそぐように入って、空間全体をふわりと丸く包みます。
時間帯によっては木漏れ日のような陰影が生まれることもあります。
何十年も前の暮らしであっても、光の入り方や影の落ち方はきっと変わることのない眺め。
建物が密集しているのにも関わらず、こうした箇所がたくさんあることが不思議でおもしろいなと思います。
偶然の産物なのだろうか、はたまた計算したうえでの工夫なのかしら。そんなことをあれこれと考えてしまいます。
それぞれの空間で家具整理をしていると、思ってもみないものとの出会いもありました。
長らく使われていなかったもの、おそらく当時活躍していたであろうもの。
感心させられたり、懐かしく感じられたり、お宝に出会ったような気持ちになったり。温故知新のような体験です。
イベント時にどう活用できるのか、話し合いながら試行錯誤していきたいと思います。