株式会社I.D.Works

暮らしのハレとケ。
お家の床の間のように
それぞれの”特別”を見いだすヒントになりますように。

ID食堂 準備室 diary 6 ≪ お弁当箱にまつわるあれこれ ≫

食べること カルチャー

■ はじめて選んだお弁当箱は…

こんにちは。
今回は期間限定のお弁当販売を始める前のことについてお話しさせていただきます。

それは去年9月の初め頃。
IDスタッフがお昼の休憩時間を逃してしまったり出先などでも気軽に食べられるように、お皿料理ではなくお弁当を作ろうという話が持ち上がりました。
さっそくどんなお弁当箱が良いかな?と探した時、まず最初にアンテナに引っかかったのがこの紙箱でした。

老舗駅弁の包みのような、お寿司屋さんのお土産箱のような。
噛むほどに味わいが増す、するめ的デザイン。

⁡渋さと懐かしさを感じる雰囲気が逆に新しく、こんなおかずを詰めたい!とわっとイメージが膨らんで。
献立を書いた紙とシダをより紐で包むと、まるでお手紙のようなお弁当箱ができあがりました。

 

 

 

ちなみにその時のおかずはこんな顔ぶれ。
紙箱の印象につられて和寄りの献立になりました。

・秋茄子豚肉舞茸青柚子南蛮
・蓮根と海老のはさみ揚げ
・薩摩芋自家製マスタードマヨネーズ
・コリンキー青柚子マリネ
・ソーメン南瓜ペペロンチーノ
・塩葱生姜胡麻ひじき
・マクワ瓜塩漬け
・荏胡麻オクラ

 

 

 

■ 地球環境にやさしい食づくりを目指して

いつも忘れずにいたいのは環境のこと。
食もさまざまな面で課題が指摘されていますね。
ID食堂でも調理の過程で捨ててしまいがちな野菜くずは余すことなく使うことを心がけていて、その他もできる限り環境への負荷が少ない行動をとりたいと思っています。


このお弁当箱は一見プラスチック製のように見えますが、とうもろこし由来のコーンスターチが主原料となったランチパック。(お弁当の底には「ARIGATO」の文字が刻まれているのも可愛いくて)
そのため燃やせるごみとして分別できます。

資源や環境負荷は多面的なため複雑な問題ではありますが、仕組みを知りながら、今できるなかで自分たちが良いと思えるものを無理なく選んでいきたいです。

I.D.Worksの事務所では昨年から使い捨ての割り箸ではなく竹のお箸を使うようにもなりました。

 

 

■ しつらいも一緒に楽しみたい

食の時間を豊かにしてくれるものは、食材の味に限りません。
それはお弁当箱やうつわ、カトラリー、テーブルクロス、季節のお花たちといったものもそうです。

料理をひきたてるお皿を選んでみたり、お気に入りの布やランチョンマットを広げるなど、ちょっとの工夫で食べる時の気持ちは随分変わってくるものです。

年始の七草粥では赤や黄の布と白檀のスプーンを選んでみたのですが、華やかさが増して白檀の口当たりもお粥の優しさをさらに引き立ててくれました。
ことわざ弁当にいつも添えるお飾りの草花は、野遊びの気持ちも込めてお包みしていました。

まちの食堂がオープンしてからも、敷いたり包んだり食卓の花器に生けたりと、様々なしつらいを一緒に楽しみたいと思っています。

 

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