■ 旬を丁寧に摘み取って
山口市黄金町の新社屋予定地で実をつけていた青柚子が、秋冬を迎えて黄柚子に熟れました。
今がちょうど旬の頃合いだねとスタッフで収穫することに。
青柚子と比べて香りの若さが減った分、ちょっとふくらみのある豊かな感じがします。
黄はいつも元気や幸せな気持ちをもらう色。
この子たちはこれからジャムにして、もっとたくさんのパワーをもらう食材にしたいと思います。
下処理はちょっと大変ですが、心が動いた瞬間を丁寧に閉じ込めて未来の支度を楽しむのです。
■季節の食で通い合うこと
社員食堂のこれまでを振り返ると、こんなふうに食材との出会いがあったとき、またお客様やご近所様からお裾分けやお土産をいただいたときにOPENすることがほとんどでした。
不定期ではあるものの会社の創立当初から根付いていたと思います。
さまざまなお野菜に始まり、新米、鮃や海老などのお魚、時には手打ち麺といった加工品も。
私たちはそれらから季節の移り変わりを知り、旬の味わいから仕事の活力をいただいてきました。
お裾分けはお福分けとも言われているように、贈る人も、もらう人も、そのよろこびと幸せを分かち合い、気持ちを伝え合う風習だと思っています。
庭に旬がきたからこんなふうに作ったんだよ、こんなできごとがあって手にいれたんだよ、というようなお話を聞けるのも素敵ですよね。
いただきものへの感謝の気持ちも、手紙のように心が充たされる温かさも。
食堂を通してその輪を少しずつ広げられたらいいなと思います。