昭和18年に創業し❝飛騨の家具❞を作り続けている家具メーカー 柏木工。
イギリスの名作 ウィンザーチェアをアメリカへ輸出するなど、
日本に椅子文化が浸透する前から、椅子作りへの理解を深め技術を磨いていました。
今ではその深い造詣と日本ならでは感性を上手に調和させ、
心を豊かにするライフスタイルを提案し続けています。
今回は、21のシリーズを展開しているプロダクトの中から、
2014年度にグッドデザイン賞を受賞したシビルチェアをご紹介します。
〇美しい曲線が描くシンプルなデザイン
線でなぞられたスマートな佇まいが目を惹くシビルチェア。
ダイニングチェアにふさわしいサイズ感で、整ったバランスも秀逸です。
ナチュラルなオーク材のほかに、ウォールナットを掛け合わせたコンビネーションタイプもあり、飽きのこないデザインも愛され続ける理由のひとつです。
1脚のみでもしっかりとした存在感を放ちますが、どんなテーブルに添えてもしっくりと馴染む柔軟性を秘めています。
〇天然木の温かみを守り継ぐ
自然のなかでおおらかに育った天然木にこだわっている柏木工。
その1番の魅力は、年月を経るごとに木の色合いや質感がゆっくりと変化していく様を楽しめること。
いつまでも傍におけるような木製家具を作る際、要となるのは自然乾燥の工程です。
柏木工では板材の厚さごとに適切な乾燥年月を定め、自然乾燥と人工乾燥を経てようやく家具用材になります。
しなやかで強い天然ものを扱うには高い技術と設備等が求められるため、全国でも限られた会社でのみ扱われていませんが、創業からの知識と経験、日々の管理により天然木の良さを今でもしっかりと保全しています。
〇そこかしこに光る匠の技
飛騨の人々には、古くから「木を扱う優れた技術と伝承の技」という精神文化が受け継がれています。
例えば、木に美しい曲線を生み出す曲木(まげき)などの技術は徹底した材木の管理と、職人さんが積み重ねてきた経験が成せる技です。
シビルチェアの座面では、1枚の無垢材をおしりの形に削り、丁度フィットする仕上がりに。
板座でありながら、長時間座っても痛くなく、快適な座り心地を叶えています。
その裏には、安定感と強度を保つ造りが無駄なく施されていて、永く使い続けられる証と言えます。
そして椅子の両サイドにある背から脚にかけての丸棒は、1本の木から作られているもの。
スッと美しくのびるラインには、優しくもしっかりと体を支えてくれる頼もしさがあります。
また、背の部分には控えめな削り込みがされていて、座り心地を良くする工夫が。
小さな配慮ではありますがこうした気遣いに一流の想いを感じますね。
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柏木工 株式会社
岐阜県高山市上岡本町1丁目260番地(本社)
TEL 0577-32-3050(総務部) / 0577-32-3150(営業部)
https://www.kashiwa.gr.jp/
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※CIVIL dining chair[オーク] は弊社事務所にてご体感頂けます。