■真夏、到来。
季節は8月になりました。
二十四節気の立秋を迎え暦の上では秋の始まりと言いますが、まだまだ想像できない暑さ。
事務所から屋外に出ようものならムッとした熱気と焼けつくような陽射しにくらくらしますし、現場や出先から帰ってくる工務・設計スタッフは汗だくで夏の過酷さに負けてしまいそうになります。
ここ数日は例年にない長雨続きで涼しく感じることがありますが、いつどこで災害に見舞われてもおかしくないなと心配も募ります。
去年の秋頃から、山口市黄金町の新社屋敷地にある果樹が気になっていました。
夏が近づくにつれ強まっていくお日様の陽を浴びながら、実を大きくしていた柚子の木です。
頃合いをみながら収穫して試しに切ってみると、たちまち新鮮な香りが立ち上って幸せな香りに包まれました。とても爽やかな気分。
黄柚子に熟れる秋も今から楽しみです。
夏の暑さがもたらしてくれた嬉しい出会い。
今回もご機嫌にID食堂OPENです!
・今日の献立・
◇夏野菜と鶏ももの焼きびたし
◇瓜の塩もみ昆布和え
◇わかめと玉ねぎのお味噌汁
■見習いシェフ、ID食堂デビュー
ちなみに今回の調理は見習いシェフ(ID新卒スタッフ)が主役です。
先輩スタッフのもと修行を重ねている真っ最中ですので、どうぞお手柔らかに。
前日の下ごしらえで作ったのは、瓜の塩もみ昆布和え。
瓜のポリポリした食感を楽しめるよう皮を残しつつひと口サイズに切りました。
袋に入れて塩をふり、軽くもんで冷蔵庫で一晩寝かせます。
翌朝、しんなりした瓜の水気をしっかり絞って塩昆布を和えたら完成。
やわらかさと歯ごたえが絶妙なバランスで、箸休めにぴったりなお漬物です。
お味噌汁は玉ねぎとわかめ、お豆腐の王道具材で。
玉ねぎの甘く優しい味わいがほっとします。
さてさて、お次はお待ちかねの主菜の調理。
揚げ焼きにしてお浸しするだけなのに、食べ応えも華もある焼きびたしは夏のご馳走ですね。
今回は冷めても美味しく柔らかなもも肉を使って食べ応えをプラスしました。
黄色い脂身は丁寧に取り除いてひと口大に切ります。
お酒で揉みこみ30分ほど寝かせると、とろっとフニャンとした感触に。
フライパンに油をしいて、こんがり焼き目をつけていきます。
焼き上がりを待っている間にお浸しを作りましょう。
お出汁のつゆにお醤油とお砂糖を溶かして整えて。
あとは熱々のお野菜と鶏ももがやってくるのを待つのみです。
続いて茄子とピーマン、パプリカも切っていきましょうか。
茄子の隠し包丁を決めかねましたが、今回は斜め切りのみに。
切り方で味が変わると聞きますね。
見習いシェフなりに試行錯誤をしてきめを細かくしたようですが、どんな仕上がりになるのでしょうか。
焼くときはキッチンペーパーでひとつひとつ丁寧に水気を拭き取ります。
皮目から付けていくと色が綺麗にでますね。
見た目も照りっとますます美味しくなってきました!
ピーマンは夏らしさを感じられるよう色とりどりに。心が踊ります。
道の駅で手にしたのですが、包丁負けしない新鮮さで香りが本当に豊かでした。
茄子もピーマンも焼きあがりの熱いうちにお浸しに漬け込んで。
お野菜が熱いままでも美味しいですが、冷蔵庫で冷やしてグッと馴染んだ味も良いですよね。
■爽やかな夏を食卓に
収穫した青柚子は焼き浸しに絞りました。
大葉や胡麻の薬味も添えて風味豊かに。
気になっていたお茄子もお出汁がしみしみじゅわっとで大成功の仕上がり!
夏ばてする毎日が続きますが、健やかなごはんからたっぷり力をもらったおかげで元気に過ごせそうです。
そして次回のオープンも楽しみですね。
見習いシェフの成長ぶりも見守っていただけると嬉しいです。