■秋の阿武町へ
新社屋の着工前イベントで何かと慌ただしかった9月10月。
今回のID食堂は、そんなある日にOPENした時のことをお伝えしたいと思います。
お施主様からご相談をいただき、販促物制作のため阿武町福賀地区を訪ねた日のことです。
まだ少し汗ばむような初秋の晴れの日でした。
商品の共同開発をしているという社会福祉法人E.G.Fさんの6次産業を行う工場とその野菜畑を案内していただきました。
ハウスで育てられていたのは、こまつな/ほうれん草/トマトの3種。
こまつなとほうれん草はあたたかな陽を浴びてすくすくと芽をだし成長している真っ最中でした。
どれも低農薬で育てられていて、手をかけられていることが伝わってきます。
こちらは工場で加工作業をしている様子。
作っているのはYフーズリンクさんの冷凍野菜シリーズです。
ハウスで収穫されたお野菜たちはここで殺菌され、ひとつひとつ丁寧に密封・冷凍保存され、出荷されていきます。
案内の途中に立ち寄らせていただいた湧き水スポット。
揺れる水面は光を湛えていてとても綺麗でした。
水源はこの伊良尾山。
地元の方もよく使う生活水で、お野菜を洗ったり調理する時だけでなく、田んぼに引き入れたりもされているそう。
雑味のないすっきりした味で、地下でしっかり冷えているからか、体中を心地よく巡っていくのを感じます。
福賀地区のおいしい農作物の秘密を教えてもらったようでとてもわくわくする体験でした。
その帰り際、ハウスで穫れたばかりのトマトとほうれん草をいただきました。
トマトは工場で加工される直前の完熟で、ほうれん草はなんと葉肉の厚いこと!
(こんなに熟れたものをスーパーで見かけることは少ないような気がしますね。)
社員さんから教えていただいたのですが、トマトのお尻に現れた星や筋のような模様がはっきりとわかるものは美味しい印なのだそうですよ。
ID食堂OPENかしら…!なんて期待を胸に岐路につきながら、さっそく事務所のスタッフに相談。
この日はスタッフの出入りがいつもより多かったこともあり、ささっと作れてどこでも食べられる献立で作ることになりました。
なので今回は少しだけお惣菜に頼りつつ、お弁当スタイルでのOPENです。
・今日の献立・
◇栗ごはん
◇ほうれん草とトマトの玉子炒め
◇ほうれん草と玉子のコンソメスープ
◇完熟トマトのサラダ
◇揚げ物いろいろ
■畑の恵みをお弁当に詰め込んで。
両手いっぱいにお野菜を抱えて事務所に着くと、スタッフの農園で収穫した栗もちょうど事務所に届いていて、栗ご飯を作っている最中でした。
(なんて良いタイミング!)
皮をむいてお水にさらして、新米と昆布と一緒に炊飯器へ。
栗ご飯の炊きあがりを待つ合間におかずを作っていきましょう。
今回のお献立に準備したのは主にこの食材たちです。
種類少なめですが、
ほうれん草を洗って、沸騰したお湯でざっと湯通し。
葉肉が厚いので湯通ししてもボリュームたっぷりです。
トマトはサラダ用にスライスして、残りは炒め物用に。
もうこれだけで十分美味しそう…!
玉子炒めの下ごしらえ。
たっぷりのごま油で玉子を半熟に炒って、トマトとほうれん草、ベーコンを炒めます。
塩こしょうで味を調えたらできあがりです。
■主食は秋、副菜は夏を楽しむお弁当箱
ふわとろの玉子とトマトは旨味がぎゅっと凝縮された美味しいレシピ。
トマトを炒めること自体あまり親しみがないかもしれませんが、塩とこしょうのみのとってもシンプルな味付けだけでご飯がすすむ優秀おかずになりますよ。
こちらはほくほくに炊き上がった秋ならではの栗ご飯。
ちょっとの塩気とほんのり甘い栗のこの風味を堪能しました。
社内で食べるスタッフには、やさしいコンソメスープを。
定番の組み合わせですが、やっぱり美味しいなと思います。
それにお弁当のつけあわせにこうした温かいものが少しでも食べられるとホッとしますよね。
夏から秋へ。季節の移り替わりを味わうこんな献立もいいものですね。
お弁当にも向いている献立を中心に作った今回のID食堂。
働く場所がどんどん自由になっているからこそ、お昼ご飯もワークスタイルに合わせた形で楽しんでもらえたらと思います。
次はどんな献立を作りましょうか。OPENの日をお楽しみに。