〇二十四節気の十二番目【大暑】
小暑から数えて15日目頃、今年の大暑(たいしょ)は7月23日にあたります。
ジリジリと焼けるような陽ざしと青空を埋める入道雲。
夏最後の節気がはじまります。
時折やってくる通り雨で蒸された地面から、陽炎が立ち上っていくこともあるでしょう。
動物園のシロクマへ氷をプレゼントしたり、打ち水を行うイベントなどは、この日に合わせていることが多いとか。
そして梅雨明け後の10日間は「梅雨明け十日」と言われ、1年で最も暑さが厳しくなる頃だそうです。
今は冷房機器のおかげで簡単に快適さを手に入れることができますが、先人の智恵を習えば、工夫次第で涼を感じることもできるはず。
日々のあれこれを楽しみながら、夏日を過ごしたいですね。
〇夏バテに負けない体
こうも暑い日が続くと、どうしても食欲が落ちがちになってしまいます。
そんな時には甘酒や梅干&麦茶がおすすめです。
飲む点滴と言われるほど栄養豊富な甘酒は、エネルギーを補える頼もしい味方。
江戸時代には、暑気払いの飲み物として人気があったそうですよ。
そして暑くなりそうな朝には、ぜひ梅干しひと粒と麦茶一杯を。
汗で流れていくミネラルと水分を摂取することで、熱中症予防になります。
疲れをとるクエン酸たっぷりの梅干しは、朝出かける前に食べると災難を逃れるという言い伝えもあります。
また、7月27日の土用の丑の日にちなみ、鰻で精をつけるのも良さそうですね。
〇今こそ心地良い睡眠時間を
暑さは日中だけに限らず、夜も気を付けたいものです。
最低気温が25度以下にならない夜は熱帯夜。
寝不足による疲れは、夏バテの原因にもなるほどです。
そこで眠りにつきにくい夜、気軽に試せる3つの方法をご紹介します。
・頭、首筋を冷やす
冷却シートや氷枕で頭や血管を冷ましましょう。わきの下も体温が下がりやすい箇所です。
・足湯とマッサージ
足の裏のひどい火照りを冷やすのは、実は逆効果だそう。足湯に浸かって、マッサージをしてリラックスを。
・ゴザやそば枕を使う
い草のゴザやそば枕は寝汗を吸い取るので、さらさらです。寝心地を涼しくして睡眠の質を高めましょう。