計画のはじまりは、お施主さまが長年暮らしたいと願っていたエリアでマンションの候補物件を見つけられ、購入相談に来られたことでした。
当初は部分的なリフォーム計画でしたが、思い描く空間が叶いにくかったこと、また今後の暮らしの変化を鑑み「住みたかった家」にこだわるプランに切り替えて進めました。
単身/ふたり暮らしの生活を想定していることから、3LDKの間取りは変えず、経年による傷みを補修しながら設備と内装の刷新を図るリノベーション計画になりました。
また将来的には売却/賃貸を見据えていたため、それらを踏まえたプラン内容の提案と、資金計画のバランスに配慮しながらお手伝いさせていただきました。
キッチンは既存の設備と出窓の造りを活かし、新たにタイル床と対面カウンターを造り付けました。奥行きを十分持たせた造作カウンターの天板はステンレスで、カウンター下や壁側の収納も確保しています。
ダイニングに隣接していた和室は、寝室に続くウォークスルークロゼットへ用途を変え、外出や帰宅時の動線を整えました。デスクスペースも兼ねているため、緩く仕切られる室内窓と造作のガラス扉がクロゼット空間に光を届けます。
玄関のシューズボックスは内装のテイストとあわせた面材に張り替え、取っ手を塗装しています。
【 before 】