三方を道路に囲まれた敷地に佇む、深い軒と黒い外壁が印象的な2階建てのお住まいです。

どの角度からも美しく映える切妻屋根の姿はモダンながらも、どこか懐かしさを彷彿させます。

外観のひときわ印象的な漆黒の壁は、白い砂利と山育ちの曲線美豊かな植栽を際立たせ、和の静謐を湛えており、屋内は竹竿やラワンベニヤ、畳など、古来より日本建築に用いられる素材を丁寧に取り入れ、中庭を介して光と影がゆるやかに移ろう空間を構成しています。

玄関とLDKに施した塗り壁やキッチン・洗面での特殊塗装は、お施主様のご親族が手掛けられ、家族の記憶と手仕事の温もりを感じます。

テーマであった「昭和のおばあちゃんの家」は、性能とデザイン、そして記憶の情景が調和した“現代の和の住まい”へと昇華されました。

躯体性能：耐震等級 3 (許容応力度計算による構造計算)
外皮性能 Ua値：0.35
認定長期優良住宅 取得