事務所がお休みだった先日の水曜日、黄金町オフィス前の畑の広場で生ごみコンポストを作りました。
この日集まったのは設計・工務・食堂スタッフです。
気持ち良いお日様を浴びながら、工具を使って切ったり塗ったり、叩いたり。
皆でこうしてああしてと身体を動かし土に触れ、良いリフレッシュになりました。
見た目よりも難しくなく、ちょっと頑張れば作れるこのコンポスト。
お知恵をお借りしたのは千葉県葉山町生まれの「キエーロ」です。
発案・開発者の松本さんはこのアイデアを公開され、全国に伝え広める活動に取り組んでいらっしゃいます。
詳しくはこちらへどうぞ!
その仕組みを拝借し、ID仕様に設計した図面をスタッフが準備してくれました。
今後どこかのタイミングでコンポストのDIYワークショップなどができたら良いねなんて話しています。
なぜコンポストを作ることになったかというと、ひとつは畑の広場が肥土だったこと。
ここは元家主さんとご家族の皆さまが代々管理していた畑でしたが、譲り受ける頃には原っぱに。
そこでokizaのオープンを機に畝を復活させ、ちいさな畑として仕事の合間に楽しんでいました。
この頃から、設計スタッフにはいつかコンポストを設置できたらという気持ちがぼんやりと芽生えていたようです。
そしてもうひとつは食堂からの声でした。
食堂では、調理の過程ででる野菜くずをお漬物にしたり、お出汁をとったり、極力生ごみがでないよう心がけています。
ですが全てを使い切ることはどうしても難しく、廃油とともに「どうにかしたいな」と小さなもやもやを抱えていたそうです。
そんなとき、食堂スタッフからコンポストを置けないかと相談をもらったことが後押しになり計画が具体化されました。
コンポストは自然と微生物たちの力を借り、有機物を土に還す生ごみ処理機です。
太陽の光、風、水や廃油の力を受けて土のなかの微生物が働きだし、ごみを水と二酸化炭素に分解するという仕組みになっています。
きちんと使えさえすれば、生ごみの嫌な臭いや虫が寄り付くこともなく良い循環が生まれます。
少しの労力で油の始末が楽になり、ごみを生むストレスからも解放されるのなら取りいれない理由はありません。
畑のポテンシャルを活かしながら食堂の悩みも解決しそうだねと大賛成でした。
ちいさなことも蔑ろにせずポジティブに変えていく心をもち、自分たちが無理なく続けられることを選択する。
それが心地良い暮らしに結びついたり、心と身体の健やかさに還っていくのなら十分素晴らしいと思います。