6月5日に二十四節気の芒種(ぼうしゅ)を迎え、急に蒸し暑さが増してきたように感じています。
山口県も梅雨入り間近のようですが、これからは熱中症にも気を付けて過ごしたいですね。
さて、今日は新しくはじまったプロジェクトのご報告です。
NEWSのお知らせではモデルハウスの棟上げをYouTube動画でご案内させていただきましたが、このblogでは写真で楽しんでいただけたらと思います。
以前Instagramで投稿した1/100模型の写真。
NEWプロジェクトという形でのご案内でしたが、この模型がモデルハウスの完成イメージになります。
土地の色や風景、環境を読み解き、そこから見えてくるひとつの暮らしの在り方。
これまではID不動産企画のリノベ済中古住宅で「私たちが考える暮らし」をご提案させていただいていましたが、新築住宅でもお伝えできたらという思いからはじまりました。
場所は山口市大内のとある分譲地の一角。
国道262号から1本逸れた道の先にあるのですが、ゆったりとした山に囲まれた静かな住宅地です。
5月末に上棟式を執り行い、2日にわけた建て方工事では朝から夕まで立ち会わせていただきました。
建て方(たてかた)とは、家の骨格となる構造材を組み上げていくこと。
月並みな言葉で本当に恐縮なのですが、人の手の力に圧倒される時間で、夢中でシャッターをきっていました。
今回はその様子を前編・後編にわけてお届けします。
5月も終わりを迎えたある日の朝。
建て方初日の今日ははふたりの大工さんとオペレーターさん、運送屋さんの4人作業。
現場監督とIDスタッフも立ち合い、皆で挨拶を終えるとさっそくはじまりました。
オペレーターさんと運送屋さんが建材を現場に送り届けていきます。
まさに阿吽の呼吸です。
大工さんはクレーンで運ばれてくる建材を受け取り、どんどん荷ほどきをして柱を立てていきます。
この手際の良さは図面の指示と組上がりのイメージがしっかり頭のなかに入っているからこそです。
いろはにほへと、又。
この指示番号と図面を照らし合わせながら、決められた場所に柱を立てていきます。
今でこそxyや123などの英数字があてがわれることが多いですが、建築では昔ながらの呼び方がそのまま継承されているそうです。
梁とつなげて家の大枠を組み立てていきます。
梁や杭を柱に打ち込む作業は難なく行っているように見えますが、手に握る木槌の掛矢(かけや)は3~5㎏もあるのだそう。
力任せでできるものでもなく、不安定な足場でもしっかり腰をいれられるバランス感覚が必要です。
レッカーのオペレーターさんが運んできた資材の荷下ろし位置を伝えるのはハンドサインとアイコンタクトが主なやりとり。
梁と柱を結合する際には、ほんの数十センチの誤差をコントロールしていました。
実直な手。何かを生み出す手って素敵です。
資材をささっと運んだり、ビスをリズムよく止めたり。
テキパキ無駄のない動きであっという間に組みあがりました。
細長い木材の下げ振りという道具を使って、柱が垂直になっているかを確認。
決して華のある作業ではないですが、家の造りを左右する大事な工程です。
床材を搬入して、1枚ずつ張っていく作業。
25㎏はある合板を抱えて、梁と柱のみの足場を軽々と移動していきます。
壁張りや屋根を敷いていく2日目の様子はまた次回に。
blog更新の日まで、動画も楽しみつつお待ちいただけるとうれしいです。