3月31日。今年も山口市鰐石町の「岩戎祭/重岩のお祭」に参加させていただきました。
この祭事は地域の有志の方で結成する岩戎講の皆さんが中心になり、鰐石橋のふもとにある鰐石の重岩で毎年執り行われる伝統行事です。
ふたつの大きな岩が上下に重なっている重岩。
その頂には松が自生する珍しい姿をしています。
お祭りでは岩の上にかかる注連縄を新しいものに掛け替え、岩に宿る恵比須様に祝詞を奏上します。
注連縄は地域の方が持ち寄って下さった稲藁を綯い、時間をかけて作っていきました。
この重岩が面する通りは旧街道の萩往還にあたり、古くから交通の要衝として役割を果たしてきました。
様々な人を出迎え見送ってきた場所であり、暮らしに根差す商店街として親しまれた歴史もあります。
そうした目線で通りを捉え直すと、先人の方々とのつながりを感じ愛着も深まるような気がしています。
人口減少や高齢化など地域の課題は避けられませんが、ここで会社を営ませていただいている身として永く受け継いでいきたいと思うお祭りです。
無事祭事を終えた夜は直会にも参加させていただきました。
今年もお声がけ下さりありがとうございました。