暮らしの美しさや地域の文化が現れる民藝品に惹かれます。
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今日は、先日お施主様から頂いた わら馬 にまつわるお話を。
この馬は阿東地区の地福に伝わる、子どもが主役の伝統行事【トイトイ】に使うもの。
ひとつずつ手で編まれ、五穀豊穣や家内安全、無病息災などの願いが込められているそうです。
小正月の1月14日夜、子どもたちはこのわら馬を各家庭の玄関先に置いて「トイトーイ」と大声を出して物陰に隠れます。
そして、わら馬と引き換えのお菓子をおいて家の中へと戻る人にみつからないよう、子どもたちはお菓子をもらっていくのだそうです。
最近では少なくなってきたそうですが、家庭によっては福が逃げてしまわないように柄杓で水を浴びせることもあるとか。
この水を浴びると縁起が悪いなどと言われていて、子どもたちは逃げながら、お菓子やお供えものを取りにいくそうです。
なんだかハロウィンに似ていておもしろい風習ですよね。
私たちにも1年の幸せをおすそ分けしてもらえたようで嬉しい頂きものでした。