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I.D.Worksの日々を綴ったブログです。

規格外・未流通の野菜を食卓に。古民家リノベの加工場で目指す、食のアップサイクル

日々

こんにちは。
暑い夏も終わり秋が近くなってきましたね。

先日とある現場をお施主さまにお引き渡しさせていただいたのですが、規格外・未流通の野菜について考える機会になりました。
今日のblogではそのことをお伝えできたらと思います。

お施主さまとのお付き合いが始まったのは2018年頃から。
大正時代に建てられた古民家のリノベーションプロジェクトとして設計・施工させていただいたこちらのお家がきっかけです。

 

 

2019.07  works 「 tokonoma kitchen 古民家リノベーション

この度事業を立ち上げられる旨のご相談をいただき、当時は施工しなかった土間空間を食品加工場に改修する計画をお手伝いさせていただきました。

 

 

施工前はこのような空間でした。
土壁、天井の梁など、昔ながらの造りです。

 

 

施工後は業務用冷蔵庫や作業台のほか、食品乾燥機、真空包装機、レトルト調理機など加工用の機械がずらりと並ぶ加工場へ。

使い勝手や作業動線を考慮しながら、水まわり・電気配線などの配置を決めていき衛生環境にも気を配りご提案させていただきました。

 

 

事業内容は規格外・未流通野菜を使った加工食品開発です。

傷があったり色や形、大きさが規定にそぐわないものがその対象とされていて、スーパーや市場に出荷される前に廃棄処分されてしまうことが大半です。
味が劣るという誤解もあると聞きますが、実のところ多くは形の問題で味や品質に違いはほとんどありません。

これはフードロスと呼ばれ、生産者さんには多くの負担がかっているそうです。

 

 

この問題に向き合いながら県産食材の新たな可能性をひらきたいと、お施主さまの事業「ほうふーどファクトリー」はスタートしました。

特徴のひとつに掲げられているのは“少ないロットでの加工食品づくり”。
例えばレトルトカレーや地場食材の加工食品は全国各地で発売されていますが、専門会社と共同で作る場合1万食の製造がひとつのボーダーラインになっているそうです。

1万食に達さなくても開発・製造に集中できる仕組みは、さまざまな負担が軽減され課題解決の一助になるのではないでしょうか。

 

 

訪問させていただいた日は防府市富海で育った玉ねぎを主役に作るレトルトカレー「農家カレー」の開発日。
完成に向けて最終段階の調整が行われているところでした。

 

 

鶏ガラをベースにスパイスを配合したルゥの癖はほどほど、さらりと軽い口当たり。
カレー好きの方も、スパイスカレーは初めてという方も親しみやすい仕上がりを目指されています。

じっくり炒めた甘い玉ねぎをたっぷりと。
具材の大ぶりな玉ねぎと鶏もも肉のごろっと感も嬉しい…!

 

 

もも肉は植物性主体の飼料で育てられた鶏です。
カレー自体も保存料や化学調味料などの使用は控え、安心安全な食材で旨味をシンプルに楽しめます。

 

 

作業行程や配合もひとつひとつ気を配り、深い知識をもとに無駄のないレシピを組み立てられていました。

加工としての食品、調理としての食品。
その違いを知っているからこそ、時間と手間をかけた“美味しい”を届けられるのだと感じます。

 

 

取材時には開発中だった「農家カレー 玉ねぎとチキン」、「玉ねぎと燻製ベーコンのスープ」は先日発売されたばかり。
その他、ドレッシングにアレンジしやすいオレンジトマトのピューレ瓶、ドライにんにくといった野菜・フルーツ、茶葉をフリーズドライした商品など種類豊富な展開を計画していらっしゃいます。

まずはwebsiteのネットショップと防府市近辺のJA直売所を中心に販売を展開されるそうで、目にする機会は少しずつ増えていきそうです。

ぜひ食卓に迎えてみてくださいね。


ほうふーどファクトリー
〒747-0055
山口県防府市中泉町10-5
website

 

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