先週の12日㈫、ID設計部で広島の有名な建築物を巡って来ました。
その1日をレポートいたします!
朝8時に山口市を出発し、はじめに向かったのは宮島口にある「古今菓」。
もみじ饅頭で有名な藤い屋さんの新ブランドで、
コンセプトは❝古くからの素材や技術を今にいかす❞だそうです。
建物の設計は、建築家の中村拓志さん。
瀬戸内の波がイメージされた内観と外観は、個性的でありながらも高級感ある雰囲気で街中に溶け込んでいました。
店内へ続くアプローチは長くとってあり、林の中を歩いて街中から軽井沢の避暑地にいるような感覚を体感でき、素敵でした。
こちらは2階のカフェ。
細部にまでこだわりを感じられる空間でした。
椅子が壁に当たらないように木の緩衝材を取り付けたり、
シンプルなペンダントライトかと思ったら下から見ると花型であったり、
陽の光が店の中まで届くように窓際で反射させていたり、
テーブルの天板も凹凸加工が施されるなど、瀬戸内の波を模した表現があちこちに散りばめてているように思える空間でした。
カフェの中を一通り見学させて頂いていると、豊かな香りのほうじ茶と一緒に運ばれてきたおしるこ。
こしあんの丁度良い甘さに感動しました。ほっこり。
あっという間に午前中がすぎたため、昼食はお店向かいの「うえの」で頂くことに。
あなごをタレで焼いた香ばしい味と赤だしのお味噌汁に、さっぱりとしたしょうが。
いくらでも食べられそうな幸せな組み合わせでした。
待ち時間の間、店内の奥が気になりふらっと覗いてみると、「epilo」という雑貨屋さんがありました。
広島のお菓子や調味料などの食品と、広島のクリエイターが手がけた雑貨やアクセサリーなどが並んでいました。
昼食後の移動途中、SUPPOSE DESIGN 谷尻誠さんの「大野の家」も車内から見ることができました!
そして午後からは、今年3月にOPENした五日市港の「いろはvillage」へ。
藤い屋さんの工場にカフェとショップが併設された複合施設で、設計は中村拓志さんが手がけられました。
この建築の1番の特徴は、屋根の造り。
もみじ饅頭の皮の原料である麦を使って葺かれているそうで、周囲に作られた畑と一体化しているようです。
店内は、全面ガラス張りから眺める外の景色と、床から腰壁まで貼られた木、そしてディスプレイ棚というシンプルな構成。
ですが、丁寧に並べられたお菓子がとても特別なもののように感じられる空間になっています。
同じ商品でもここで扱っているからつい買ってしまったという、心を惹きつける付加価値。
私たちがつくる住空間も、そこにいるだけで特別な気持ちになるような、そんな空間を目指していきたいと思いました。
研修の最後に伺ったのは、広島を基点に注文住宅に携わる設計事務所「トランスデザイン」さん。
詳しくは後日更新予定の report2に続きます!どうぞお楽しみに。