こんにちは。設計の川端です。
家づくりと聞いて、皆さんがよく思い浮かべられるのは間取りのことではないでしょうか。
4LDKで広いキッチンがいいとか、和室はリビングと繋がっていた方がいいとか……。
私たち設計が最初にお家のお話を伺うと、まずほとんどの方が間取りのことから話して下さいます。
確かに具体的な言葉で伝え易いですし、こちらもお聞きしているうちにご家族の皆さんがイメージしている間取りがボンヤリと浮かんでくることもあります。
しかし、イメージしている間取りをそのまま整理して形にするだけなら、私たち設計でなくても極論AIでも十分ではないかと考えることがあります。
書籍やインターネット、身近な人からの経験談などで知り得た情報が皆さんにとって最適だと思っていても、実はまだ知り得ないことの中に本当の理想があるのかもしれません。
それを探り具現化するのが私たちの役目だと感じています。
ご家族の皆さんがこんな間取りがいいと思えたのには理由がそれぞれあるはずですが、むしろ仕事や趣味、食事等の日常の暮らしの中にこそ、本質的な答えがあるのではないでしょうか。
日頃大切にされている物事や価値観、曖昧で言葉にならない抽象的な思いの部分をできる限り会話の中から感じたいと思っています。
また、家は敷地が無くては建ちません。
敷地が違えば間取りも当然違ってくるはずです。
日当たりや風向き、周辺環境等、その敷地の特徴も様々です。
そこにひとりひとりの希望や思いが加われば、十人十色の形が出来上がるはずで、そうして完成した家はどんな家よりもご家族に一番寄り添う住まいとなるでしょう。
皆さんにとって、家づくりは日々の暮らしを豊かにし、家族の絆を深めるイベントであって欲しいと思いますし、我々設計はそのお手伝いをさせていただくパートナーでありたいと思っています。
ぜひ日々の暮らしのことを聞かせていただけると嬉しいです。