先週は北九州にあるTOTOの工場とミュージアムの見学へ行き、午後にはその足で下関へ。
会いに行った先は1級建築士事務所の金剛住機株式会社 + yutorio desighさんです。
リノベーションを通してまちづくりにも取り組む木村さんにお話を伺ってきました。
割烹旅館だった建物をリノベし、
ゲストハウスとして再び、旅人と町の人が出会う場にしたUZU HOUSE。
壁には全国各地のお店のPOPがたくさん貼ってありました。
旅館を改修したTUR8食堂と、耳鼻咽喉医院を再生させたmimi hana cafe、
パチンコ店を改装したKARASTA.にも案内して頂きました。
仕事のこと、下関のまちのこと、そして長門湯本温泉での取組みのこと。
手がけた物件を案内してもらいながら、様々なことをお話して頂けました。
昭和の面影が残る小路や元遊郭街、市内で初めて建てられたビルなど、
下関のディープなスポットにも寄り道しつつ、
夜は木村さんが設計デザインをしたcucinA Agoo BamBinoで食事会でした。
建築の構造だけでなく、なにかが生まれる場を創る。
様々な人と関わって、良い意味で人を巻き込みながら、一緒に創っていく。
木村さんの建物にはどこか、遊び心のような無邪気さを感じられました。
まちの景観を守るため、地域によっては
既定の高さを越える建築物を新たに建てることが条例で認められないこと。
その一方で、町の移り変わりを見守ってきた
歴史ある建物や価値ある建築物が、
老朽化や耐震性のなさという理由で取り壊されつつあること。
そんな中で、木村さんの
「町の風景を残すことで、記憶が守られる / リノベーションが、過去と未来の時間を繋ぎとめてくれる」
というお話が強く心に残りました。
在るものを活かし、蘇らせるリノベーション。
新築をクラシックとするならリノベーションは即興ジャズ、という言葉選びも素敵です。
木村さん、貴重なお時間をありがとうございました。