油断ならなかった長い梅雨がようやく開けました。
照り付ける強い陽射しにはまだまだ慣れませんが、皆さまお体は大丈夫でしょうか。
事務所では少しでも涼を感じようと、いただきもののスイカを食べたり、スタッフ特製のジンジャーソーダを楽しんだりしながら仕事に励んでいます。
先日はなれのD2で社内打ち合わせをしていましたが、エアコンも根負けする暑さに我慢ならずガラス戸を全開に。
すると散歩途中のご近所さんが声をかけて下さったり、学校帰りの学生や子どもたちの姿を身近に感じたり。
時折吹き抜ける夏の風も心地よく、新しい発見がありました。
そしてこの1週間ほどは、夏や秋に向けてのさまざまなプロジェクトがスタートしました。
ここはidworksの第2駐車場。
大きなトラックからどんな空間が生まれるのでしょうか。
私たちも初めての取り組みにワクワクしながら携わらせていただいています。
暑い中、作業を進めて下さる職人さんたち。
これからは現場の過酷さもピークを迎えるので、しっかり連携をとって事故やトラブルのないようにしていきたいと思います。
こちらは年単位で温め続けていたプロジェクトになります。
その第一歩となる現地調査を設計スタッフ皆で行いました。
建物の造りを把握しつつ、大きさや長さを測っては図面に書き起こす作業です。
慣れた手つきで書き込みと修正をしていましたが、技術がなければ成り立たないことを実感しました。
かつてそれぞれの暮らしが営まれていたちいさな住空間が舞台。
ここを訪れるたび当時の人たちの生活に思いを巡らしては不思議な気持ちになります。
詳しくお披露目できるまであともう少し時間がかかりそうですが、続報を楽しみにしていて下さいね。
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今回は少しだけ、地域のお話を。
7月20日に事務所近くの八坂神社で執り行われた「鷺の舞」を見に行きました。
大内氏が室町時代に京都から歓請したという山口祇園祭の神事になります。
これらの衣装や装飾たちは、すべて手作りなのだそうです。
決して華美ではないかもしれませんが、600年前のものがほとんど形を変えることなく粛々と受け継いできた姿なのでしょうね。
今年は奉納儀式が拝殿で執り行われたり、御神輿がトラックで運ばれるなど例年と違う雰囲気。
山口祇園祭がはじまると夏がきたなと賑やかに思いますが、すこし寂しいですね。
暮らす人々が集まり、地域をひとつにするお祭りや神事事。
鷺の舞ももとは都市(京都)で生まれたものでしたが、長い長い歴史と人々の工夫、そして風土が培ってきた伝統により、山口ならではの風景・行事として残っていることを感じました。
家づくりも同じように、古くからの考え方や伝統に敬意を払いながら、それぞれの風土や文化にあわせた暮らしを考えていきたいなとそんな風に思います。