住宅性能とデザインがもたらす可能性、自由度の高い住まいを追求したコンセプトハウス [ trunk ]が完成しました。
[ trunk ] が建つのは市街地と程よい距離を保った住宅エリアです。
道幅が広く交通量は少ない前面道路に沿った敷地に、暮らしに必要な要素をシンプルにまとめています。
高断熱・高気密(UA値0.41/C値0.22)かつ、コンパクトに暮らす平屋をぜひご体感くださいませ。
タイトルの [ trunk ] は「(樹の)幹」を意味します。
この家が将来住まわれるご家族にとって、暮らしの幹のような存在になることを願って名づけました。
この記事では設計意図や施工法などについて写真を交えながらお伝えしますのでどうぞご覧ください。
※購入に関するお問合わせは随時受付けております。お気軽にお訊ねください。
▼家の見どころ、来場のご予約
1)7月30日(土)・31日(日) ※終了しました
Life Style Open House 完成見学会 concept house [ trunk ]
2)その他日程も随時受付中 ※2022年12月11日まで(予定)
concept house [ trunk ] ご来場予約
▼土地と周辺環境の情報
ID不動産 for sale 「 程よい生活圏の静かな暮らしをここで 」
▼IDのスタイリングチームが企画した〈 架空の家族 〉の日々をお届けするコラム
暮らしのコラム tokonoma「暮らしの空想日記 life.1 – concept house [ trunk ] –」
▼愛媛県にあるオーダーメイドの住宅会社 ウィンウィンホームさんのルームツアーチャンネルに取り上げていただきました
【ルームツアー】無駄を省いた廊下の無い平屋/内と外の境界を曖昧にした美しい空間/素材を生かしたインテリアコーディネート/コンパクトな回遊動線の間取りで家事ラク/子育て世代にも終の住処にも住みやすいお家
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なぜ今、気密性(=C値)を提案?
気密性能は断熱性能と共に建物の性能を示すひとつのバロメーターです。
その数値にはどのような意味、効果があるのかお話しさせていただきます。
「気密性能」とは住宅の隙間の小ささを表す性能値で、「気密測定」は機械による検査を指します。
日本では気密性能を「C値」と呼び、小さければ小さい程、隙間の少ない高性能な住宅であると言えます。
気密性能が低かったり、隙間が大きい家は、壁に詰めた断熱材の効果が100%発揮できなくなる可能性があります。
また換気のバランスが崩れてしまうと予想できない漏気を招き、壁体内結露や室内のカビの原因、家の寿命にも影響します。
断熱性能が卓上計算で性能を高められるのに対して、気密性能は完成した建物に専用の機械を設置・測定して初めて分かるもの。
つまり気密性能が優れている家は施工品質にも優れていると言えます。
ではなぜ今、私たちが気密(=C値)をご提案するのでしょう?
それは「デザインの可能性をより深めていきたい」という根っこの思いからです。
気密と断熱、デザインの両立を目指すための工法や思考はこれまでにも模索し続けていたのですが、今まで以上に性能を具現化するために、そして皆さまに安心していただくひとつの指針になれるならという気持ちから気密をご提案するに至りました。
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それでは本題へ。
concept house[ trunk ]の施工過程をご説明します。
〇基礎工事
〇集中換気システムの設置
弊社では第3種換気を採用しており、[ trunk ]は床下や室内換気をこの機械1台でまかなっています。
フィルターお掃除は1箇所のみということにもなります。
〇建て方
ふだんとは違う組み立て方の資材たち。
この後の工程をスムーズに、また仕上がりをより良い状態に保つことも目的です。
〇断熱材施工
袋に覆われた断熱材ではなく、ピンクの生の断熱材をひとつひとつ裁断し、ぴっちり隙間なく敷き詰めています。
断熱材は経年により収縮する特性をもっています。
そのためズレや隙間が少しずつ生まれていくのですが、その特性を逆手に取った施工方法を採用し、変化を最小限に抑えています。
〇気密シート張り
気密性を高めるためには様々な手段と考え方がありますが、私たちが着目したのは「気密シート」。
暮らしに快適な湿度を保てる資材であること、またコストパフォーマンスという点も理由のひとつです。
作業では単にシートを継ぎ合わせていくのではなく、継ぎ目を極力抑えるためにできるだけ大きなシートを使って丁寧に仕込みました。
電気や水道なども密接に関わるため、それぞれの職人さんやスタッフさんとも意見を出し合いながら工法を考えています。
〇天井張り
断熱材と気密シートの工程を終えたら再び天井下地を組み、仕上げの木毛セメント板を張っていきました。
天井を二重につくるのは手間のかかる工程ではありますが性能をより保つための工夫です。
つまり、建物の外周を断熱材とすっぽり覆って箱ものの状態に。
設計する際も、大きな箱のなかに小さな箱を置いていくイメージで構想を立てていきました。
室内空間は床・壁・天井の3つの面によって成り立ちますが、その中でも天井は印象を大きく左右する要素です。
家具などが置かれていく床に比べ、天井は視界を多く占めることからも、綺麗かつ伸びやかに造るか否かで、仕上がりと心地良さに違いが生まれます。
素材選びや照明配置も重要ですが、まず天井の形を意識すること。それは美しさの土台を整えることにもつながります。
平面の間取りだけを考えるのではなく、空間を立体的に考え構造も含めた設計が綺麗な天井面、ひいては実面積以上の奥行きと広がりをもたらしてくれるのです。
〇気密測定
専門の業者さんによる計測は2回。
仕上げ前:0.21、仕上げ後:0.22という数値を記録しています。
さわりになる工夫を時系列でお伝えさせていただきました。
もちろんこれだけを行えば良いというものではなく、細かな知恵・手間と工夫の積み重ねが気密性能を高める一番の柱になります。
週末の完成販売見学会ではより詳しい工夫や工法をお話しさせていただけたらと思っておりますので、どうぞお気軽にご来場下さいませ。
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