ここ数年、暮らしやすい住環境と手にしやすい土地価格で、子育て世代のご家族も増えている山口市阿知須。
今回ID不動産が選定させていただいたのは阿知須中心街のアラウンドに位置する70坪の売土地です。
車通りは少なからず多からず。
道幅はゆとりがあり離合するにも心配はいりません。
道の穏やかな雰囲気、伝わってきますでしょうか。
ちなみにこの通り、春には綺麗な桜並木を愛でることができます。
また、土地を吟味するうえで気になるのは周辺環境ですよね。
最寄りの阿知須駅までは徒歩10-15分の距離。
加えて駅前には阿知須支所や郵便局、各種銀行、医療施設、図書館、飲食店などが建ち並んでいます。
ショッピングモールや道の駅、公園も点在しているので、丁度良い範囲に便利な建物がひと通り揃っている印象です。
近々街歩きを兼ねた暮らしの環境もお伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみに。(晴れ予報を祈る毎日です…!)
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あれからしばらく雨続きの山口市でしたが、ようやく青空に恵まれました。
いざ!まち歩きに出発です。
今回散策したのは阿知須駅から東のエリア。
ご紹介した土地から駅までは車で3分、歩いて10-15分の距離になります。
真っ直ぐ伸びる大通りには、民家に交じって公共施設や銀行、喫茶や居酒屋などの個人店が並びます。
ちょっとの用事なら散歩を兼ねてでかけられたり、呑みにでても歩いて帰れるのも良いななんて。
そのまま海がある方向までまっすぐ進めば、山口きらら博記念公園内にあるドーム型の多目的施設に辿り着きます。敷地の隣には道の駅が。
ちなみに阿知須駅の裏手には中学校や共立病院、大型ショッピングモールもあります。
○と□の素敵なタイル床。夏と秋をうつろうようなカラーリング。
ふふふ、幸先のいいスタートです。
あじす鴨の巣とありますが、入口の立看板とは店名が違っていました。
それにしても。R壁に一面のモザイクタイルとはなんと贅沢な……!チューリップが舞う1階窓の昭和ガラスもときめきます。
大通りから100mほど曲がった先にある小学校の体育館。アーチ屋根がやわらかな印象のRC造で、世界地図が描かれた壁画はグローバルな視点でどことなく宇宙を感じます。
川を挟んだ先には市役所や保育園、市立図書館がありました。公共施設が集約していると便利でうれしいですね。
どの横断歩道にも必ずいた飛び出し注意坊や。困り顔がキュートですがどうか事故には気を付けて。
ふと見上げた先にあった菊水さんのこのサインがかっこよくてかっこよくて。
青空に映える白地に赤黄のパキッとした感じ。果たして夜はどんなふうに光を放つのでしょうか。
ああ、こういう道、惹かれてしまうんですよね。暮らしの隙間を感じる瞬間です。
ここは不動産でいう赤線(里道)と青線(水路)が隣接する小道になります。
境目には建設省(現 国土交通省)管理のしるしも発見。
市民の健康を支えている阿知須同仁病院さん。
ADHの鳥マークが平和で可愛いです。綺麗な壁なので新しく塗装されたのだと思いますが、グラデーションの感じも、斜めに設置された窓まわりも好み。
日照権の兼ね合いでこんなデザインになったのでしょうかね。なかは一体どんな造りになっているのか気になります。
まっすぐな大通りから分岐する小路が増え、格好の宜しい建物もちらほら。
ここからは一段と渋さが増しますが、どうぞお付き合いくださいませ。
こちらのお店は、「毛糸と 」。
なんでしょう、、手芸を扱っているのでしょうけど、気になります。
同じくアンテナに引っかかった方、ぜひ立ち寄って確かめてみてほしいです。
所々見かける煉瓦の赤壁。沿うように水路があって、路傍に咲く酔芙蓉も可憐な佇まいです。
ぱっと視界がひらけたと思ったら。海に続くおだやか~な水辺。
爽やかな潮の香りに深呼吸です。
店名の主張がシンプルなつるやさん。建て増しされたであろうぎざぎざの輪郭が特徴的。
お弁当を届ける配達車もあり、割烹仕出し屋さんのようですよ。
道路側にはフードセンターふじみやさんがあります。(“つる”に“ふじ”、縁起がよい!)
個人で営むスーパーマーケットっていいですよね。独自の文化を育みながら長く愛されているのだろうな。
寄り添うようにある建物には、北向きのお地蔵さまと石がお祀りされています。お手入れが行き届いていて、お線香の残り香に包まれました。
ここも地域のホットスポットなのでしょう。
ひと際目を惹くこの建物はいろんな素材があしらわれていて、とってもモダン。横につながる煉瓦建築も本当に素敵でした。
それにTELは54!電話番号が2桁です。たしか1~4桁の電話番号は手動交換機時代の電話だったはず。
玄関扉のきらきらガラスに、凝った模様が刻まれたモザイクタイル。
きっとさまざまな方の人生の一瞬に寄り添い、見送られてきたのでしょう。おそらくお店はもう閉められているのだと思いますが、ちいさな小窓についてる呼び鈴を鳴らしたならば。どんなスタッフさんが出迎えてくれたのかしら。
ショーウインドウには若き天皇陛下と皇后さまのお写真が飾ってありました。
(美智子さまの美しさったら!お帽子とノースリーブワンピースも素敵です…)
聞くところによると明治元年頃の建物も残っているのだそう。
通りには薬局屋さんに、呉服屋さん。立ち寄ったお菓子屋さんも創業120−130年と言われていたので、かつてはこの辺りが暮らしの中心だったり、栄えた通りなのかもしれません。(昔は映画館もあったそうです!)
こちらは風情ある呉服屋さん、可愛い装飾テントの精肉屋さん。お肉のショーケースには良いブランド和牛がずらり陳列しています。
この先を進むと雰囲気の良い鮮魚屋さんもあり、(個人的)「歩いてお買い物したいロード」になりました!
さらに細い道を進むと、阿知須いぐらの館(旧中川家住宅)に辿り着きました。
休館日のため敷地内にはお邪魔できませんでしたが、風格漂う立派なお屋敷。
阿知須浦と呼ばれるこの地区は、江戸時代から明治にかけて廻船業の港町として栄えた場所です。(建ち並ぶ個人店の並びからも納得……!)
建物がぎゅっと密集していたことから、火事が起きたならば町をあげての一大事。そのため廻船業で冨を築いたご家族は家財を守るべく、瓦葺の屋根、漆喰壁、土戸などで防火に優れたこの「いぐら造り」の家をつくったのだそうです。
白壁の路地も良い雰囲気です。
おまけに。まち歩きと路上観察は切っても切り離せないものだと思っているのですが。
ここで出会ったのは、石(や発泡スチロール)onプランターon素焼き鉢という新しい組み合わせの園芸!トタン壁に残る葉擦れの跡が、植物たちが愛でられてきた時の長さを物語ってます。
さて、阿知須駅前 東エリアの散策もおしまいです。
大きな施設からちいさなお店まで。そう遠くない距離にこれだけ幅のあるお店が点在しているのはこの町の良いところ。
遠出も、近くのおでかけも、どちらも欲張る暮らしを楽しめそうです。