つつじ、紅葉、柿の木、梅の木、松の木、それにつわぶきも。
それらが木漏れ日となって降り注ぐ眺めにすっかり魅せられてしまいました。
ここは山口市天花にある瑠璃光寺近くの山麓、お家が複数建ち並ぶちいさな団地です。
天の花で「てんげ」、良い名前。
燃えるような紅葉に出迎えられる庭付きのお家です。
一見ふつうの間取りですが、ちょっと気になるところも見受けられますね。
おもしろそうな予感……!
ひと部屋ずつ見ていきましょう。
まずはリビング。日の入りと出窓が良いんです。
お庭の緑がまたさわやかで。
植物だったり本だったり、出窓には何を置きましょうか。
ちいさなデスクスペースにするのも良いかもしれない。
猫ちゃんと一緒に暮らしたら、きっとここは日向ぼっこの特等席に選ばれそう。
ほらこの照明も素敵じゃありませんか。
明かりがふわっと広がってお部屋を柔らかく照らすんです。
テレビのケーブル端子の差込口は出窓側にあるようですが、壁掛けテレビ派か、出窓に設置派か。
ノーテレビ生活という選択肢もある。
ソファやラグの配置もあるし、ううむ、ここはゆっくり考えたい。
お家の建具は濃い目ブラウンで揃えられている様子。
この落ち着いたトーンにホッとするし、キッチンは実用性が高そうで嬉しい。
食器棚も造り付けでたっぷり入りそうな収納力です。
ここにおんなじ色調のダイニングセットを並べて…うん、なんだかイメージが湧いてきた。
テーブルの天板は四角もいいけど丸も素敵かもなんて。
コンロは四つ口!ありがたいですね。
このテイストが好きでなるべくこのまま使うとしたら(まずは動作確認をお勧めしますが、)設備を入れ替えて、棚のつまみを変えたりするだけでより印象も使いやすさも良くなりそうです。
和室も素敵な雰囲気。
洋館チックなお部屋で暮らしていると、和室にひたすら身を置きたくなる瞬間ってやってきませんか。
なんていうか、甘いものとしょっぱいものを交互に食べたくなる感じに近い……?
この空間はそんな揺れる気持ちに応えてくれてる稀有な存在に思えてきます。
それに茶室でよく見かけるこの炉畳のようなものの正体は掘りごたつなのですって!ギャップ萌えしちゃいそう。
半纏羽織って、みかんと緑茶とともにぬくぬく暖をとって。
ああ、想像するだけで幸せな気持ち。
吹き抜け階段をあがると、こじゃれたニッチがお出迎え。
アーチの内側はダウンライトが付いてる。
お気に入りの絵画作品やお花にスポットライトを浴びせてあげたい。
個室はふたつで、どちらもクローゼットが天井まである大容量仕様。
出窓からは天花の山並みがすぐそこに。
そしてバルコニーの一角にあるこの空間。
間取り図で気になった「外部物入」はどうやらここだったみたいです。
一旦お外を経由しないとたどり着けない空間ですが、おそらく物干し竿や台、スタンドなどの収納場所ではないかと。
バルコニーで楽しめる趣味の道具を保管するのもいいなあ。
どんなふうに活用しようかと考える時間もわくわくします。
これが噂の二階バスルーム。新鮮!
朝、起きて顔を洗って一階ダイニングへ。
夜は食事を済ませたら二階へあがって。
入浴して寝支度を整えたあと、そのまま自室で寛ぐ生活リズムの方にはさぞやしっくりくるでしょう。
ホテルライクなサニタリーは洗面と脱衣とランドリールームを兼ねている間取りです。
大きな窓もうれしい。こういう風通しのよさ、とても大事。
そういえば二階はバルコニーがある。
ということは、階段の昇り降りをしなくてよいということで。
ははーん、洗濯物干しの家事動線が最短距離になるって訳ですね。
お家の内覧を楽しんでいるうちに、陽が指すきらきらのゴールデンタイムがやってきたみたいです。
ああやっぱり良い、この木漏れ日。
まどろみながらまったり過ごす想像が膨らんで仕方ありません。