今年最後の見学会となった「villa casa 陰影の平屋」。
初日は晴天、二日目は雨という天候でしたが、お越し下さった皆様、誠にありがとうございました。
今回のお住まいは、天井の高低差を織り交ぜた設計に、照明・クロス・タイルなどのインテリアを合わせたご提案により、和モダン+ラグジュアリーな空間になりました。
コンセプトとして取り入れたのは、日本建築の思想にある[陰影の美しさ]。
谷崎潤一郎は、随筆「陰翳礼賛」を通して日本の伝統建築や意匠、その美的感覚を丁寧に綴っています。
高度経済成長期に浸透した「照明や空間は明るければ明るいほどいい」というひとつの価値観がある一方で、日本人には古来より、自然の光と小さな灯りで暮らしてきた文化が根付いています。
「影」という言葉だけですと、どうしてもネガティブなイメージを抱いてしまいがちですが、影があるからこそ光はより際立つ存在になるもの。
木漏れ日や陽ざし、仄かな灯りが創る陰影の濃淡。
日本人らしい美学が宿る空間で、心をほぐす落ち着きを感じて頂けたら嬉しいです。
最後に、この度大切なお住まいをお貸し下さったお施主様と近隣の皆様のお力添えに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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次回は年明け、1月12日(土曜日)-13日(日曜日)に、リノベーションの完成見学会を開催させて頂きます。
場所は山陽小野田市郡で、厚狭駅近くの立地です。
この夏以来となるリノベーション見学会となりますので、ぜひお越し頂けたらと思います。
詳細は追って、HPやSNSにてご案内させて頂きます。