2014年に地元工務店で新築された2階建てのセミオーダー住宅。
窓の大きさと数が極力抑えられた外観で、すっきりした箱型タイプです。
住宅街のなかに建つお家なので、日頃周りからの目線が気になる人にとっては安心できるデザインかもしれません。
この日の撮影はちょうど満月の夜でした。
駐車場側の植栽にあたるライティングと相まって、いつにも増して神秘的な佇まいです。
でも窓が少ないってことは、閉塞感のあるお部屋ってことかしら…?
そう勘ぐってしまいそうになりますが、実はこのお家、玄関の上部にこんな大きな窓が設けられているんです。(カメラの画角に収まらないくらい!)
帰宅するとき、おでかけするとき。
ふと目線を上げたくなるようなおおきな窓。
この土間から見上げるお日様や雲り空、星空。
雨の日も、風の日も、時には嵐の日も。
おお~!と心が躍る自分の姿が想像できます……!
そしてこの窓を堪能する特等席は2階のデスクスペースに間違いなくて。
ふっと気を抜くことができて、無理なく心が落ち着いて。
光の差し込む時間帯によっては、まるで美術館のような、箱庭のような眺め。
まさかこんなニュートラルな場を暮らしのなかで持てるなんて!
こっちは階段から見た窓の眺め。
起き抜けの朝、今日はどんな空の絵かしらと階段を下りる時間が楽しみになりそうです。
ああ、いけない。
このお家の窓の魅力についてつい熱っぽく語りすぎてしまいました。
少し気持ちを落ち着けて、その他の間取りや雰囲気を見ていきましょう。
大きな窓に気を取られていましたが、玄関入ってどんと延びるアイアン階段もかっこ良いんです。
お子さまがちいさいうちは写真のような落下防止ネットが必要ですが、あと数年経ってそのお役目を果たし終わった頃には。
すっきりシャープなアイアンのフォルムがエントランス空間をきゅっと引き締めてくれるはずです。
いつかのお目見えの日を想像しながら暮らす毎日も楽しそうですね。
玄関の土間もぐーんと広くて、半屋外の感覚で過ごせそう。
自転車やバイクいじり、靴磨き、釣りやキャンプ道具のお手入れ…あれこれとしたいことが膨らみます。
お日様がさんさんと降りそそぐから、観葉植物を育てたり、土いじりするのもいいなあなんて。
お家の図面がこちら。
ここには記されていませんが、エアコンはLDKと2階のスペース1(寝室)に1台ずつ設置されています。
お施主様曰く、夏の猛暑日を除けばほぼ1台だけの稼働で快適に過ごせたそうです。
まさにワンルームのつくり+吹き抜けの恩恵ですね……!
そしてもうひとつの魅力は、すべての壁が漆喰仕上げであること。
日差しが浮かび上がらせる漆喰壁のニュアンスは魅入ってしまうほどに素敵です。
最後にひとつ気になる点を挙げるとすれば、洗面台の壁でしょうか。
水周りのため汚れが目立ちやすくなりがちな箇所なんです。
漆喰なのでお手入れはしやすいものの、気になるかも…という方はアクセントタイルなど張替えを検討してもよいかもしれません。
1階の間取りは間仕切りのない、ワンルームのような空間。
それは2階も同様に。家のどこにいても、家族の存在を感じることができる設計になっているようです。
(子ども部屋としてスペース2に間仕切りを設けたいときも、下地がしっかりついているからすぐにできるんですって!うれしい!)
子どもの成長によって、暮らしのかたちや空間の使い方は年々変わっていくもの。
そこに柔軟にあわせられる家ってとっても懐の深いお家だと思います。
最後に、ここまで読み進めて下さったあなたに内覧についてのお話を。
察しの良い方は気づいていらっしゃるかと思いますが、このお家は今もお施主様が暮らされています。
実際にお家を見てみたいという場合には、ぜひ遠慮なく!とウェルカムに迎えて下さるご家族です。
家の良いところ、気になるところ、もっと具体的なお話を希望されるようでしたら、実際にお話しできる機会もいただけそうです。
まずはID不動産までお気軽にお訪ねくださいね。