暮らしの暦【立春】

カルチャー

2019.02.03

〇二十四節気の一番目【立春】

 


大寒から数えて15日頃、今年は2月4日が立春(りっしゅん)にあたる日です。

 

旧暦では、この日が新年の初日とされていたため、二十四節気をはじめ、あらゆる決まり事や季節の節目の起点になっています。

 

 

何枚着込んでも底冷えするような冷たい季節。

2月のことを「如月(きさらぎ)」といいますが、“着物をさらにたくさん重ね着する”という意味の「衣更着(きさらぎ)」に由来しているとも言われていのだとか。

 

 

どうしてもこもりがちになりますが、梅の開花や春一番がお報せされるのもこの時期からです。

 

まだまだ固く小さなものの、木々の枝先にはつぼみの膨らみを見つけられるはず。

ふと立ち止まって、春の兆しに気づく暮らしを送りたいものですね。

 

 

 

 

〇お札の厄除け

 

立春の日の早朝、禅寺では「立春大吉(りっしゅんだいきち)」と書かれたお札を貼る習慣があるのをご存知でしょうか。

 

 

このお札は「1年間災難にあわず平穏に暮らせるように…」と願いを込めた厄除けです。

これを門扉に貼ることで、節分で追い出した鬼が再び家に入ってきた時の護身札になるのだそう。

 

その仕組みは、左右対称の”立春大吉”の漢字にあります。

縦書きにして裏から透かして読んでも立春大吉と読めますね。

 

 

つまり鬼が家に入り振り返った際、表から見るのと同じように立春大吉と読めることで、家に入っていなかった!と勘違いして逆戻りし、家を出ていくというユニークな罠になるのです…!

 

 

 

このお札は数少ない神社での販売をのぞき、檀家さん向けに配られているものがほとんどだそうですが、自分で作ることもできます。

 

作り方はとても簡単で、薄い和紙に筆ペン・墨で「立春大吉」と縦書きし、自分の息を2~3度吹きかければ完成。

 

 

玄関や部屋の扉など、いずれも目線より高い位置に貼って1年の幸せを祈りましょう。

 

 

 

 

 

〇春の訪れとともに味わいたい3つの食べ物

 

冬至のかぼちゃのように立春にも縁起の良い食べ物がいくつかあります。

今年は節分の日とセットにして楽しむのも良いかもしれません。

 

 

 

・立春朝絞り

立春の夜明け前・早朝に絞られた日本酒です。

その日のうちに神主のお祓いを受け、店頭に出荷されています。

 

山口県では岩国市の酒蔵【五橋】さんが、2019年の立春朝絞りを届けてくれるようです。

絞れる量も限りがあるため、限定であったり予約販売の貴重品となりそうですね。

 

お正月の気持ちで春を迎える祝い酒として、一献傾けましょう。

 

 

 

・朝生菓子

日本酒と同じく、立春の朝に作った生菓子も、福を招く縁起物。

うぐいす餅やさくら餅など、春をあらわすお菓子が代表的ですね。

 

お茶と一緒に春の甘味を満喫すれば、素敵な1日になりそうです。

 

 

 

・お豆腐

針供養でも使われたように、白いお豆腐には邪気を追い払う霊力が宿ると言われているため、立春の日に食べて身体を清める習慣があったそうです。

 

そのため、節分に豆腐を食べて罪や穢れを祓い、翌日の立春には豆腐を食べることで、清めた体に幸せがやってくると信じられています。

 

お鍋や湯豆腐など、体を温める冬らしい食卓で頂きましょう。