古民家リノベのお話

7月はリノベーション現場の完工月間。

再び生まれ変わったお住まいが、毎週のようにお引渡しされています。

 

日頃、お客さまからリノベの進め方や工事内容、価格のことなど、多々訊ねられます。

施工する家ごとに造りや仕様が異なり、工事の進め方や計画の立て方など一様にお答えしにくいことが大きな理由のように感じています。

 

そこで今回は、皆様のクエスチョンに少しでもお役に立てることができればと思い、弊社が手がけさせて頂いた一例をご紹介したいと思います。

 

 

1例目は、先日工事が完了した山口市鋳銭司のお住まいのお話です。

 

 

施工前のお写真がこちら。100年近く大切に住まわれてきた古民家です。

ご夫婦おふたりが将来を考えて、より住み心地良くしたいとのご相談を受け、計画がスタートしました。

 

おふたりの暮らし方からイメージを膨らませ、コンセプトは「古民家ならではの魅力に可愛らしさをプラスしたミックステイスト」になりました。

 

 

納屋スペースに玄関を構え、ブロックの外壁はそのままに上からホワイトの塗装を。

木製建具と合わさり、カフェのような柔らかな雰囲気です。

 

玄関は道路に面する方角と真反対にあったため、暮らしの動線がスムーズになりました。

 

 

室内へ入ると、お風呂・洗面・お手洗いが土間にあり、その先にキッチンなどの住空間が続く間取りでした。

そこで、土間を越えてお風呂へ向かう負担を解消するため、バス・ランドリールームと洗面を元・台所のスペースへ。

 

 


土間はフリー・ギャラリースペースとして活用できます。

 

 

LDKは、お庭から眺めを楽しめるよう、和室2部屋と洋室1部屋をつなげ18畳ほどのゆったりとした空間に。

 

 

奥の襖の藤色が灯りに照らされ、美しい佇まいです。

 

 

隣接する和室2部屋は、床・障子の張替えを。

もともとあった木枠戸が貴重な古ガラスでデザインも素敵だったので、そのまま残すことにしました。

 

 

また、お部屋の欄間にはこんな仕掛けをつけてみました。

隣の部屋から差す光と障子の紙がスクリーンとなって、影絵のようにシルエットが浮かび上がります。

物語をみているようで素敵な景色ですね。

 

 

リノベーションの魅力は、古き良きものを活かしながら新しい価値へと変化させていくこと。

住まい手さんが大切にしているもの、家族を繋ぐ空間。

全てを刷新するのではなく、継いでいきたいものを守りながら、変えるところは大胆に手を加える。

 

真新しいものだけでは纏えない空気感と価値を感じて頂ければ嬉しいです。

 

 

撮影後にお施主様から頂いた自家製の梅ジュース。

肉厚な梅から、丁寧な仕事ぶりを感じられる味わいでした。

 

疲れたからだに元気が宿る魔法のサイダー。ごちそうさまでした。

古民家リノベのお話