ピアノ工房を訪ねてきました

初夏の緑がまぶしい5月の中頃のお話。

2年と半年ほど前にお引渡しをさせて頂き、年末には定期点検を終えたお施主様がピアノの調律と修理をされていると聞きました。

 

ピアニストや作曲家などの職業は耳にしても、調律師というあまり聞き馴染みのないお仕事です。

一体どんなことをされているのだろうかと工房訪問の相談をしたところ、ぜひどうぞと快諾頂き、どきどきしながら訪ねてきました。

 

 

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のんびりとした山口市宮野の、住宅街と田園風景が続く道を抜けて、山のふもとへ車を走らせること数分。

鳥のさえずりが聞こえ、すぐ裏の森林の香りに深呼吸してしまう、のどかな場所。

 

敷地へ入ってすぐ隣がご自宅で、その手前にはピアノの鍵盤を思わせる白と黒の建物が。
この【田口ピアノ工房】こそお施主様の仕事場です。

 

 

 

 

 

調律学校を卒業後、大手メーカーのピアノ技術者と会社員を経て、家業の調律を手伝いながら25年間腕を磨かれてきた田口さん。

グランドピアノの響きや鍵盤の連打性を、アップライトピアノに備えさせる「グランフィール」という技術を県内で唯一取得されている調律師です。

 

2016年に独立し、奥様と一緒に工房をオープンして以来、個人宅のピアノ、学校や公共施設などの訪問調律に限らず、修理や中古販売も手掛け、お仕事の幅を広げていらっしゃいます。

 

 

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この日工房に置かれていたのは、アップライトピアノが4台、グランドピアノが1台。

そのほとんどが、普段目にするピアノとは違う、見慣れない姿になっていました。

 

 

40年前、70年前に作られたピアノ。

平成の30年間、一度も調律が成されていなかったピアノ。

長い間触られることがなく、ピアノの中に生き物がいた形跡があったり、巣をつくってしまったケースもままあることだそう。

 

この工房にやってくるピアノたちは、”オーバーホール”といって人間にたとえると”入院”することになった子ばかりです。

 

 

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クラシックやポピュラー、ジャズ。

弾き手の想いを汲み取り、音色やタッチの強弱で豊かに表現できるピアノ。

 

300年の歴史の中で、たくさんの人々から愛され親しまれ続けていますが、その頼もしさとは裏腹にとても繊細で複雑な楽器です。

 

 

 

というのも、木や紙、羊毛といった天然素材や、弦・ネジなどのたくさんのパーツで形作られているため、気温/湿度/温度なといった環境に左右されやすく、設置場所を少し移動しただけでも音が狂ってしまいます。

 

 

 

鍵盤と連動したハンマーが弦をたたくことで奏でられるピアノの音。

鍵盤の基本数は88鍵ですが、その1鍵につき3本の弦が張ってあるため、1台でおよそ220本もの弦が備えられているのだそうです(!)

 

さらにその鍵盤と弦を支える細かなパーツを合わせると、チェック箇所は9,000か所……!

 

 

それゆえにオーバーホールの修理期間は平均して1年。

早急に対応する場合でも3~4ヶ月はかかるようです。

 

 

 

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この鍵盤は、丁度作業中だったグランドピアノのもの。

 

 

 


白くて丸いフェルトは弦を叩くハンマーです。

使い続けることで次第に形が崩れ、時間の経過も相まってフェルトが劣化してしまっていました。

 

 

 

 

 


ここの修理は、羊毛フェルトづくりのように針を刺して硬さを調えること。

刺す深さや場所、回数で全く違う音になるそうで、繊細さが求められます。

 

 

 


その後サンドペーパーで表面を少しずつ削り、くたびれてしまったフェルトの面を、点に尖らせていく作業も根気がいります。

ですが、このひと手間をかけるだけで音の立ち上がりが良くなり、ハリのある音色へと大きく変わっていくのだそうです。

 

 

 

 

 


ハンマーの柄を支える小さな丸ビスや鍵盤の下に敷かれた一枚の紙きれも、音を奏でるに欠かせない重要なパーツ。

 

 

 

これらをひとつずつ診ていくことは、気の遠くなるような果てしない作業です。

 

それでも田口さんは、調子が優れない箇所を探し当て「何が原因で、どうしてこうなってしまうのか」という疑問や違和感を丁寧に見つめていくことを大切にされていました。

 

 

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ピアノの音やコンディションを良い状態に保つ秘訣は、定期的なメンテナンスだそうです。

調律の理想は3ヶ月に1度。
最低でも1年に1度調律するだけでもピアノは安定した音を奏でてくれるそう。

 

 

田口さんの調律は、ピアノ全体の確認作業にはじまり、掃除・調整・調律という3つの工程があります。

 

 

部品をひとつずつ解体していき、埃や汚れを落としてピカピカに。

ピアノの状態を見極めながら、それぞれのパーツたちを正しく整える。

そうしてようやく、音律を調える準備が整うのだそうです。

 

 

 

田口さんが調律をはじめると、それまでの和やかな表情からグッと顔が引き締まりました。

ピアノと向き合い、感覚を研ぎ澄ましていることが伝わってきます。

 

 

1度では理想の音を引き出せないこともあり、何度かに分け調えることで、ようやく良い音にたどり着けるという調律。

左手で音をだしながら、右手のチューニング道具で0.01~1ミリの世界で調えていく作業です。

どの音がしっくりくるのか比べ、時にはお客さんと一緒に好みを探ることもあるそうです。

 

 

ポーンポーンと穏やかに響く音は、規則正しいリズムでこんこんと続き、まるで音の海を漂っているかのよう。

そばで聴いて飽きることのない、不思議な時間でした。

 

 

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ひとつの調律を終えた田口さんから音の違いを比べてみてくださいと言って頂け、ピアノを弾いてみました。

 

その音は、艶やかに澄んでいて、伸びやかなのにスッと馴染む。

言葉にすると難しいですが、とても心地のいい音でした。

 

 

音作りを支えるのはきっと、経験や技術だけでなく、その人らしい感性をもってお客さんに寄り添う想像力。

職人のような根気と探究心を胸に、ピアノそれぞれの個性を理解し、お客さんひとりひとりに合わせて音を創る。

 

 

そして何よりの原動力は“好き”という気持ちのように感じました。

 

それはきっと私たちの毎日にも繋がっていること。

興味のあること、好きなことに対し、まずは自分でできることから始めて、少しずつでも暮らしや仕事に取り入れてみる。

 

傷ついたり立ち止まったとしても、根本にある”好き”を掘り下げてこつこつ積み重ねていくことで、自分らしさや目指すものが見えてくるように思えました。

 

 

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ピアノには1台ごとに、調律検査カードと呼ばれる記録用紙が保管されています。

そのシートには、ピアノがいつ納品されて、これまで誰が修理や調律をしたのかが逐一記されていました。

 

「ここに名前が残るからこそ、中途半端な仕事はできないなと思っています」と田口さんが言われていたことが印象的でした。

それは誠実さや真摯さなど、日々の仕事ぶりが音に宿ることを知っているからこそ。

 

田口さんの手で調えられたピアノからは、静かな情熱と確かな腕前を感じずにはいられませんでした。

 

 

 

田口ピアノ工房

住所:〒753-0001 山口県山口市宮野上2922-3
TEL:083-976-4780 / phone:090-5377-7880
mail:taguiiot★aioros.ocn.ne.jp (★を@に変えてご連絡下さい)
休:年中無休(正月、GW、お盆休みは除く)

ピアノ調律 / 修理・清掃 / 中古ピアノ買取・販売 / 機能追加(ピアノ消音・グランフィール) / ピアノ移動&預かり・レンタル

 

ピアノ工房を訪ねてきました

OPEN前日のSai Coffee Roasteryさまへ

以前よりSNSにてお伝えさせて頂いていたコーヒーショップSai Coffee Roastery様(サイコーヒーロースタリ―)が、4月10日無事にオープンを迎えられました。

今回は竣工写真の撮影としてオープン前日にお伺いさせて頂いた様子をご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

オープン直前で慌ただしくされているのかなと思っていましたが、訪ねてみると皆さん楽しそうに準備を進められていて、私までわくわくしてきました。

 

 

 

 

焙煎スペースと豆の保管庫を備えた店内は、黒×木のしつらいにコンクリートの床。

空間だけでなく、ロゴやショップアイテムなど、隅々まで統一されています。

 

 

 

 

 

お客さんをオープンに迎え入れてくれるウッドカウンター。

コーヒーのアイテムがおかれていましたが、オープン日以降からは世界各地でセレクトした豆が並べられるとのこと。

 

 

 

 

 


奥には、湿度や温度調整ができる豆の保管庫が。さながらワインセラーのよう。

 

 

 

 

 


窓辺には、海を渡ってやってきたという大きな焙煎機も。
PCのプログラムで管理するため、精度の高い豆を安定して挽くことができそうです。

 

 

 

 

 

こちらは少量用の焙煎機。

人の手によるアナログな焙煎方法になりますが、見た目に侮るなかれな優秀機械!

大型機械に負けず劣らずの美味しい豆を焙煎できるのだそうです。

 

 

 

 

 

ひと休みにと頂いたラテは、中浅煎りで、苦みが抑えられたフルーティな風味。

ぽってりした重さとフォルムに安心感を覚えるマグにもほっこりします。

 

 

 

 

 

昨日試作した豆ですが、、と頂いたのは浅煎りの中の浅煎り豆。

豆の風味がよくわかる味わいで、お花のようすっきりした口当たりが印象的でした。

 

 

 

 

 

こちらはコーヒー農家からバリスタまで幅広いコーヒー人たちが使っている豆の”テイストチャート”というもの。

チョコレート/メープルシロップ/アップル/ココナッツなどといった風味と色が分類されています。

 

 

サイコーヒーさんでは、甘さやフルーティさ(チャートの暖色ゾーン)を楽しめる豆を中心に、浅煎り~中浅煎りで提供されるそうです。

 

 

 

 

 

 

オーナーさんの纏うゆったりした雰囲気につられて、つい長居してしまいました。

 

新しい豆と出会えたり、コーヒーにまつわる様々体験ができる場として、これからの活躍がとても楽しみです。

 

 

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Sai Coffee Roastery
753-0861 山口県山口市矢原1154-7
10:00~19:00 OPEN

 

 

 

OPEN前日のSai Coffee Roasteryさまへ

新店舗のお引渡し

県民なら誰もが太鼓判を押すお茶菓子 生外郎。

手がける菓子処が多々ある中でも、山口駅前に本店を構える「本多屋懐古庵」さまは長年愛されている名店です。

この度、創業100周年を機にオープンする本多屋懐古庵 下関店の設計・施工に携わらせて頂き、昨日お引渡しが完了しました。

やわらかな色合いが心地いい和モダンの設え。

お茶処やぐらでは畳に腰掛けてホッと安らげます。

エントランスには暖簾もかけられ、いよいよ本支度!といった雰囲気です。

 

 

お店の中心に飾る作品も届き、職人さんが丁寧に施工して下さったおかげで無事に設置完了です。

 

宮沢賢治の世界観を感じさせるあたたかな版画は、山口市の版画作家 保手浜孝さんの作品。

ふくろうと松で“福を待つ”という意味が込められていて、これからたくさんの福が招かれ集まる空間になるはずです。

 

ここを訪ねれば、嬉しいできごとに出会えるように思えてなりませんでした。

ぜひ足を運ばれてみてくださいね。

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本多屋 懐古庵 下関店
場所/ JR下関駅ビル ripie1F
日時/12/18(月) AM10:00 OPEN

新店舗のお引渡し

お客様から素敵なイベントのお誘いを頂きました。

週末は、新築住宅の完成見学会でした。

お越し下さった皆様、ご協力頂いたお施主様、お近くの皆様、本当にありがとうございました。

2日間の見学会を無事に終え、スタッフ皆でほっと一息ついていた今日の午前中。

弊社のお施主さまが訪ねてこられ、わくわくするイベントをご案内して下さいました。

 

[ Yin to Deige (イン ト ディージュ)]というお名前で、お茶と雑貨のことを発信していらっしゃる 金子さん。
中国茶教室のほか、24の節季に合わせたお茶会では本格的な中国茶でもてなしてくれます。

 

ちょっとの手間で、豊かに楽しくなるひとときは癒しの時間。

お茶についてのエピソードや時代背景のお話はもちろん、香り・味のことなど、丁寧な説明は興味深いものばかりです。

リネン生地の手作り雑貨を織り交ぜたテーブルセッティングも、リネンやアンティークが大好きな金子さんらしいものです。

 

 

今回は山口市内の商店街での開催ですが、今後はご自宅での教室を開かれるそうで、ずっと思い描いていた夢だったんですと、嬉しそうにお話して下さいました。

今年の早春に新築で携わらせて頂いた、空間そのものがキャンバスのような真っ白なお住まい。

これから鮮やかに描かれていくであろう暮らしに、私たちも心が躍ります。

心柔らかな金子さんの感性が紡ぐ、“日常だけど、ちょっと特別”な時間をお愉しみ下さいね。

 

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【 烏龍茶の會 】

清々しい花のような香り、熟した果実の香り。
味わいが緑茶に近いもの、紅茶に近いもの。
烏龍茶は、茶樹の種類や生産地、つくり方の違いで様々な味わいや香りがあります。
飲み比べをして、烏龍茶を愉しみましょう。

2017年9月13日(水)・27日(水) 各日10:00~11:30
日本茶専門店 八十八(753-0087 山口市米屋町2-39)
おひとりさま ¥2,000(茶菓子付、茶葉のお土産有)
各回4~5名まで
℡ 050-5316-1213(要予約)

http://yintodeige.com/
instagram :  yintodeige

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お客様から素敵なイベントのお誘いを頂きました。

IL SECONDO プレオープン!

I.D.Worksのスタッフ家族で、IL SECONDO プレオープンを行いました。

建築・飲食、それぞれの分野のスタッフと絆を再確認するとともに、課題も見つかり有意義な時間となりました。

 

山口で皆様に感動していただき、記憶に残る空間となり、皆様に愛される空間へと成長できるよう努力して参りたいと思います。

 

6月30日のグランドオープン、ありがたいことにすでにご予約も頂いております。皆様のご期待に添えられるように準備を続けて参ります。

お待ちしております。

ご予約:083-976-6150   IL SECONDO (イルセコンド)

Lunch 11:30~13:30(ラストオーダー)

Dinner 18:00~22:00

Bar    22:00~24:00

Close 月曜日

 

 

IL SECONDO プレオープン!