阿東地福のトイトイ

暮らしの美しさや地域の文化が現れる民藝品に惹かれます。

 

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今日は、先日お施主様から頂いた わら馬 にまつわるお話を。

 

この馬は阿東地区の地福に伝わる、子どもが主役の伝統行事【トイトイ】に使うもの。

ひとつずつ手で編まれ、五穀豊穣や家内安全、無病息災などの願いが込められているそうです。

 

 

小正月の1月14日夜、子どもたちはこのわら馬を各家庭の玄関先に置いて「トイトーイ」と大声を出して物陰に隠れます。

 

そして、わら馬と引き換えのお菓子をおいて家の中へと戻る人にみつからないよう、子どもたちはお菓子をもらっていくのだそうです。

 

 

最近では少なくなってきたそうですが、家庭によっては福が逃げてしまわないように柄杓で水を浴びせることもあるとか。

 

この水を浴びると縁起が悪いなどと言われていて、子どもたちは逃げながら、お菓子やお供えものを取りにいくそうです。

 

 

 

なんだかハロウィンに似ていておもしろい風習ですよね。

 

私たちにも1年の幸せをおすそ分けしてもらえたようで嬉しい頂きものでした。

 

 

阿東地福のトイトイ

2019 仕事始め

あけましておめでとうございます。

 

2019年が始まりました。

春には元号も新しくなったりと、今年は様々なことが起きそうな1年ですね。

 

 

弊社では今年も、津和野町の太鼓谷稲荷神社へ参拝と祈願に行き、仕事始めとなりました。

 

 

 

午後には事務所へ戻り、イルセコンドで社内ミーティングとグループディスカッション。

 

スタッフがそれぞれ目標を発表し合い、今年の方針や取組みについても話し合いました。

 

これまで温めていたことや新たなことにも挑戦しつつ、より精度を高める1年にしたいと思います。

 

 

 

弊社にとって、6年目となる2019年。

お客さまや業者さん、職人さんなど、たくさんの支えやお力添えを頂き、ここまで走り続けることができました。

 

今年はおかげさまの気持ちを形にしてお返しできたらいいなと、そんな風に考えています。

 

 

 


お客様の人生に関わり、未来を創っていく家づくりとまちづくり。

様々な「コト」を通して、皆さまにワクワクして頂けるようにと願いを込めて。

 

仲間と共に邁進していきますので、本年もI.D.Worksをどうぞよろしくお願いいたします。

 

2019 仕事始め

今年も1年 ありがとうございました

今日の山口市は牡丹雪が舞う1日になりました。

事務所は、朝からスタッフ全員で大掃除。

歳神様をお迎えするお飾りや鏡餅など、お正月を迎える支度も先ほど整いひと段落です。

 

 


今年のお飾りは、見学会で活躍したお花をドライにして、餅花をあしらって頂きました。

五穀豊穣・家内安全をお祈りしつつ、本日、仕事納めとさせて頂きます

 

 

誠に勝手ではございますが、弊社では【12月29日(土)~1月4日(金)】を年末年始の休業期間とさせて頂いております。

 

休業中に頂いたお問合せにつきましては、休み明けの1月5日(土)より対応させて頂きますので、ご理解・ご了承のほどお願い申し上げます。

 

 

(毎年思いますが、)こうして1年を振り返ると、たくさんの変化やできごとがあり、嵐のように過ぎ去った2018年でした。

 

まだまだ発展途上であり、至らない点も多々あるかと存じますが、スタッフ一同真摯に取り組んでいきたいと思っていますので、来年も引き続き良いお付き合いを頂ければ嬉しいです。

 

最後に、すべてのお施主様、お客様、関係業者様へ、心をこめて。

いつも本当にありがとうございます。

そして今年もありがとうございました。

 

 

来年も皆さまに楽しんで頂けるよう、家のこと、日々のことをお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

新年も幸多き幸せな1年でありますように。

 

どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

 

今年も1年 ありがとうございました

空き家や中古住宅を再び活かすということ


12月も折返し地点を過ぎましたね。

事務所は年末のお引渡しと仕事納めにむけて、少しずつ慌ただしくなってきました。

 

 

今日はID不動産が中心となって進めるリノベ済中古住宅のお話をさせて頂けたらと思います。

 

先日SNSで報告させて頂きましたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、その第3弾となる計画がスタートいたしました。

 

 

 

リノベ済中古住宅企画は、建物の持つ雰囲気を大事に、暮らしやすさとお求めやすさも考えつつ、物件探し、企画、設計、施工まで手がけさせて頂くリノベーションです。

 

 

▲山口市三の宮 リノベーション
( Before / After )

 

 

▲山口市古熊 リノベーション
( Before / After )

 

 

これまでに上記のお住まい手がけさせて頂き、この度また、素敵な中古住宅との出会いがあり、企画をスタートすることになりました。

 

今回の物件は、山口市大内御堀にある築47年の木造平屋建て住宅。

街にも自然にも近い立地も◎でした。

 

そして何より、屋根瓦が良好な状態だったこと、30坪という丁度良い広さ・間取りであったことが決め手となりました。

 

 

初回の現場打合せを行ったのは11月末。

 

工務と設計、インテリアコーディネーター、耐震技術のスタッフ4人で、何を活かしてどこに手を入れていくか、それぞれの目線で意見を出し合いました。

 

 

今はコンセプトや間取り、インテリアなどの選定を進めつつ、年明けには解体工事が完了する予定です。

 

今後もぜひ楽しみにしていて下さいね。

 

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こうした中古物件探しをしていると、空き家を持たれている方から様々なご相談を頂きます。

 

最も多いのは「思い入れがある家なので、壊さず残したいと悩んでいます。けれど、古くて家の状態がよくわからないので、崩すしかないのかと思い始めているんです」という声です。

 

建物を手放す選択であるものの、大事に住まわれてきた家を全て無くしてしまうのは躊躇することと思います。

 

とはいえ時間の流れは残酷なもので、悩まれている間にも、家の劣化や傷みの進行は早まり、手遅れになる問題も起こっていたりするんです。

過去には、もうすこし早い段階であればリノベーションによって再生できたケースもありました。

 

 

そのため “次の住まい手に選ばれやすい家” として再生するために、早い段階で家の状態を知り、レスキューできる内に手を施していくことが最良かと感じています。

 

 

気がかりなこと、不安なこともあるかと思いますが、これまでのリノベ済中古住宅や今回のお住まいがどのように変わっていくのかをご覧頂き、家主様のお悩みが少しでも軽減したり、空き家活用のヒントになることができれば嬉しいです。

 

 

私たちがリノベーションを通して思い描いていることは、家を単なる消費物として捉えるのではなく、時間とともに家が育ち、味わいが増すものにしていくこと。

 

暮らしを楽しみながら、大切に住み継いでいく価値観が広がったら素敵だなと、そんな気持ちで日々家づくりに携わらせて頂いています。

 

 

いつでもお気軽にご相談下さいね。

 

空き家や中古住宅を再び活かすということ

今年も1年、お疲れさまでした

12月が始まりました。

先日は日頃お世話になっている業者様・関係会社様と、忘年会を開かせて頂きました。

 


有難いことに多くの方にお集まり頂け、普段なかなかお話できない方や、仕事を抜きにしたプライベートなお話など、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

お越し下さった皆さま、誠にありがとうございました。

おかげさまで、新たな年を気持ち良く迎えることができそうです。

 

新年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

もちろん残り1ヶ月のお仕事も、無事故と健康に気を付けつつ、最後まで精一杯励みたいと思います。

 

今年も1年、お疲れさまでした

家を建て、暮らし始めて1年のお住まいへ

家づくりは、日々紡いでいく”家族の物語”に寄り添い、願いを叶える手段のひとつ。

弊社では、豊かで満たされる暮らしを育む住まいになるよう、家づくりをお手伝いさせて頂きたいと考えています。

もちろんそれは、暮らし始めてからの「困った」をお助けするサポートも大切なこと。

今回は、お引渡しになった後の暮らしぶりについて、少しばかりお話できますと幸いです。

 

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1年点検として訪問させて頂いたのは「海のみえる家」。
古くより焼き物の町として栄えてきた地区で、海と山に囲まれた土地です。

ご両親の住まいがお隣にあり、お施主様にとって住み慣れた場所でした。

 

古い家が2軒残る敷地だったため、新築かリノベーションか悩まれましたが、打ち合わせを重ねた結果、新築で計画することになりました。

 

家への想いとして「敷地から見える景観を活かしたいけれど、台風などの被害や強風が不安なんです」と話して下さったお施主様。

海辺だからこそのメリット・デメリットを折衷していくことが大きな課題となりました。

 

 

お打ち合わせでは、希望の暮らしと生じてしまう不便さを見つめながら、吟味したり受け入れたり様々な選択をし、ようやく形になったスキップフロアのお住まいです。

 

 

日中は自然の光だけで過ごせるほどの明るいLDK。

 

 

スキップフロアの収納スペースはお子様の遊び場になっていました。

 

 

焼き物のカケラを埋め込んだ土間には、お子様が靴を揃えるための可愛らしいシールが。

思わず笑みがこぼれます。

 

 

点検では30項目のチェックリストをベースに、隅々まで目で見て触って、しっかり確認していきます。

その場でできる手直しはもちろん、気がかりなこと、困っていることなども含め、お医者さんのような気持ちで点検させて頂きました。

 

 

ひと通り点検を終えた後は報告も兼ねて、お施主様とお茶席話を。

1年過ごしたことで、家との付き合い方も少しずつわかってきたと仰られていました。

 

例えば、庭木や外まわりのこと。

海に近いので植物や木製建具、外壁への影響は避けられませんが、お施主様の手によって1度オイルを塗られた木製建具を見てみると、お手入れの効果がきちんと現れていて安心しました。

 

ハイサイドライトのあるダイニングは土間玄関と隣同士のため、冬はどうしても寒く感じてしまうそうで、暖房器具との付き合い方や手の届きにくい窓の掃除方法に工夫が必要です。

そのため具体的なお手入れの方法や今後の対策についてもお伝えさせて頂きました。

 

 

また、暮らしの変化や気づきについても聞かせて下さいました。

その中で印象的だったのは、窓越しの景色のこと。

 

リビングから一段さがったキッチンに立つことが多い奥様にとって、ふとした際に目線を上げる機会が増えたそうです。

 

そこは早朝、朝日が昇る眺めに見惚れたり、鳥の大群が一斉に飛び立つ夕暮れ時の一瞬に心を掴まれたりする特等席。

 

 

また夜に出会うのは、瀬戸内にぽっかりと浮かぶお月さま。

その光が海面を照らすことで現れる、真夜中の月道がとても綺麗なのだそう。

 

2階の和室はその風景を眺める月見部屋としてくつろいでいると話して下さいました。

 

 

常に自然と隣り合わせであることを感じられるお住まい。

それゆえの困りごともありますが、日々の小さな変化に気づき、それを”豊かなこと”として楽しみながら暮らしていらっしゃるように感じました。

 

お施主様が見つけられた暮らしの幸せに、私たちも嬉しくなった1日でした。

 

家を建て、暮らし始めて1年のお住まいへ

クリスマスツリー

今年も残り1ヶ月と半分になりました。

 

最近の事務所は見学会イベントや各現場の完工に向けて動いていますが、先日はエントランスにてクリスマスツリーをお披露目しました。

 

 

もちろん事務所内もクリスマス仕様に。

 

 

 

街も少しずつクリスマスムードに包まれていくこの季節。

小さな頃から楽しくて仕方なかったですが、大人になってもワクワクするものですね。

 

来月のクリスマスまで飾っていますので、事務所にお越しになられた時やお近くに寄られた際など、楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

クリスマスツリー

大分研修

建築を学ぶ社員研修旅。

今年は大分県由布市にある湯布院温泉へ伺ってきました。

 

初日には、旅の目的のひとつであるCOMICO ART MUSEUMへ。

 

設計は隈研吾氏、ロゴ・サインデザインは原研哉氏が手がけた小さな現代美術館です。

 

 

和の素材にこだわり、自然と調和するよう計画された建築と、ロゴ・サインのミニマルな造形。

 

文化的な立ち位置だけではなく、その土地に寄り添った温かみを感じる施設でした。

 

 

 

夜は金鱗湖傍に佇む離れ宿 亀の井別荘へ。

実業家の別荘として大正10年に建てられたそうで、秋色に染まった庭木も見事です。

 

 

別荘内は、月日とともに飴色に変わっていったであろう梁や建具などが美しく、各部屋を巡って素材やしつらいの工夫を学ばせて頂きました。

 

 

 

和洋それぞれに造りが違っていましたが、どの部屋も庭の景観を活かしてあり、上質な時間が流れていました。

 

 

 

秋晴れが広がった2日目は、日々のリフレッシュとしてグループごとに自由行動する1日に。

 

 

ゴルフや登山、陶芸、街歩きなど、湯布院の自然と街をたっぷり満喫しました。

 

 

 

2日間、お休みを頂きましてありがとうございました。

これからまた気持ちを切り替えて、しっかりと業務に励みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

大分研修

幸せな頂きもの

先週末に完成見学会を開かせて頂いた絵本の家。

昨日めでたく、お引渡しを迎えました。

 

こちらはお施主様から頂いたプレゼントです。


打ち合わせではいつも、ぬりえを楽しみに来社頂いていたお子様が、素敵な絵を書いて下さいました。


その気持ちも本当に嬉しく幸せで、スタッフ皆で感激しました。


ありがとうございました。

 

お引渡しの日はお施主様との出会いから今までのことを改めて思い出し、感謝の気持ちでいっぱいになります。

これからもお客様に寄り添い、暮らしのご提案やサポートに努めてまいりたいと思います。

 

幸せな頂きもの

福山・尾道 建築巡り

気持ちのいい秋晴れが広がった10月3日。

この日、設計スタッフ4名で、広島県の福山・尾道の建築を巡る弾丸ツアーへ行って来ました。

気になる建築をひたすら渡り歩いた1日をたっぷりご報告させて頂きます。

 

 

まず始めに訪れたのは、福山市にある「ホロコースト記念館」。

設計は、UID主宰の建築家 前田圭介さんです。
”インターローカルな設計活動”を掲げ、故郷である福山市を拠点に活躍されています。

 

 

 

ホロコースト記念館は、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の記憶を後世に伝える為に建てられました。

展示のテーマから重たい雰囲気を連想してしまい、近寄り難い場所になっているのでは……と思っていましたが、そんな印象は全くなく、大きなガラスからたくさんの光が差し込む居心地の良い建物でした。

 

 

遺品や当時を再現した部屋などを見ていると、歴史の教科書に1ページで簡潔にまとめられていたことを思い出し、心が大きく揺さぶられました。

これまでアンネの日記を手に取ったことが無かったですが、当時を生きた方々の想いを重ねながら読んでみたいと思います。

 

 

 

次に訪れたのは、2008年から図書館や地域交流の場として利用されている「福山市まなびの館ローズコム」。

 

こちらは東京を本社に構え、国内外で活躍している組織系建築事務所 日建設計が手がけた作品です。

大きなテーマは”建物と公園との一体化・水と緑の中で本を読む”。

 

 

壁面全体がガラス張りになっていて、そこから水面に反射するやわらかな光、周囲の緑が自然に目に入ってきます。

高級ホテルのロビーのような雰囲気の中、本をゆったりと読める、テーマ通りの空間設計です。

 

 

建物内部の特徴として、構造の梁下はボードを均一に貼り天井を平らに仕上げるという方法が一般的ですが、あえて梁を活かす設計になっていました。

その分、空調設備のダクトなどを隠すスペースがなくなりますが、その納まりも計算・工夫されているのだそうです。

 

 

 

次に訪ねたのは作家作品を展示販売したり、日々の生活が潤うような講座・教室を催す「ここちComfort Gallery 器」。

こちらの設計もホロコースト記念館と同じく前田圭介さんによるものです。

 

 

 


建物を隠すように育った樹木、その木漏れ日、屋根のトップライトから燦燦と降り注ぐ日差し……木材仕上げの室内と相まって、山小屋のようなあたたかい空間に感じられました。

 

 

 

この日は尾道市因島在住の陶芸家 吉野瞬さんの個展が開催されていました。

親しみやすいデザインと手触り良い器の数々、また”島縞(しましま)”という、革を縞々にカットし縫いあわせたバッグなどが展示されており、眺めているだけでも楽しかったです。

 

 

 

お昼時になったので、ランチのお店は鞆の浦の町並みを歩いて探すことに。

昔ながらの港町の雰囲気が残る素敵な路地。

 

 

 

あれこれと散策した結果、スタッフ全員がお肉を食べたい気分で一致し、「御舟宿いろは」に入店。

注文したのはたれ、わさび醤油、出汁と3段階に味の変化を楽しめる和牛あぶり重膳です。
ごはん大盛りだったのですが、黒毛和牛のあまりの美味しさにぺろりと完食してしまいました。

 

 

食後は真向かいのジェラート屋さんでピスタチオ味のジェラートを。

ランチからデザートへの動線がうまく図れている立地です(笑)。

 

 

 

お腹を満たしたところで、2016年にオープンした「神勝寺・禅と庭のミュージアム」へ移動。

 

この地で古くからある天心山神勝寺を基盤に、禅の世界をアートや建築とともに体感できる施設です。

広大な敷地の中には、ミュージアムや茶室、浴室などが建てられ、1日かけてゆったりと散策できる雰囲気でした。

 

 

受付を済ませるべく、まずは寺務所である松堂へ。

 

 

こちらの建物、柱を四角に製材せず、木の形そのままに使っていました。

まるで地面から自生したかのような、自然と一体の印象をもつ建物です。

 

 

 

遠くから見ると茅葺きのように見える屋根は、なんと銅板!

職人さんが手で曲げ、細かなフリル状にした銅を葺いていて、どれほど根気のいる作業であることかが伝わってきます。

 

 

予定時間が差し迫ってきたので、25分間のインスタレーションを体験できる「洸庭(こうてい)」に急ぎます。

 

 

予備知識を入れずに行ったため、なぜこんな形をしているのか、何のための建物なのか、正直頭が追いつかず終始「???」でしたが、暗闇の中で感じた波音とかすかな光を通して、座禅をする時のように心を無にすることが出来ました。

 

 

荘厳な建物の外装はサワラ材でひとつひとつ板張りされていました。

これは一体何をモチーフにしているのか……正解は、砂利を海の波に見立て、そこに浮かぶ大きな船、とのこと。

このお寺が造船にゆかりがあったことからイメージして作られたそうです。

 

 

 

神勝寺の後は、瀬戸内海を目指して車を走らせ、小高い山の中腹にある「リボンチャペル」へ。

 

こちらは東京でNAP建築設計事務所を主宰する建築家 中村拓志さんの作品です。

ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道というリゾートホテルの敷地内にある礼拝堂で、展望台も兼ねた教会になっています。

 

 

 

良心的なスタッフさんのご厚意により、オープン前のレストランも拝見させて頂けました。

店内のほとんどがガラス貼りとなっていて、素晴らしい景観を楽しめる計画になっています。

完全なオープンキッチンゆえに厨房と客席の距離感が近く、目の前で調理する臨場感も味わえそうした。

 

 

 

ホテルエントランス→レストラン・テラス・プール→チャペルというように、奥へ進むほど新しい出会いがありワクワクさせられる設計。

チャペルへと誘われるまでの、計算された動線が素晴らしかったです。

 

 

 

日が傾き始めた頃には、サイクリストの新名所である尾道市のU2へ。

 

 

ここは小さな街に見たてた倉庫内で、ホテルをメインに雑貨やカフェ、ベーカリーなどを有する複合施設です。

レンガとアイアン、古木のコンビネーションで洗練されたインダストリアルな雰囲気。

自転車をもっていなくとも、いつかマイ自転車で……と思ってしまうほどカッコいい空間でした。

 

 

そして1日の終わりに伺ったのは、京料理を手掛ける「高原誠吉食堂」さん。

 

 

こちらも前田圭介さんが2016年に設計した建物で、既存の店舗に耐震補強を含めたリノベーションを施したそう。

1階の壁は、前田さんらしく、木を用いた綺麗な仕上がりでしたが、上部の吹抜けは昔の梁や束がそのまま残されていて、温かさと重厚感を隣り合わせた造りになっていました。

 

 

大将は京都で研鑽を積まれてきた方だそうで、気品まとうお出汁とその料理たちに大感動……!

多彩な柄の豆皿も可愛く、一層美味しく感じられるようでした。

 

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朝の7時30分に事務所を出発し、戻ってきたのは23時(!)。

広島の有名な建物をみっちり巡るツアーとなりましたが、不思議と疲労感はなく、どこを訪ねても新鮮な感動を覚えた濃い研修になりました。

 

意匠、土地へのまなざし、風景の切り取り方など、この1日で見て感じたことをお客様への大切な一棟に活かしていきたいと思います。

 

福山・尾道 建築巡り